今泉吉晴氏の名訳を手に、挫折したり、感動したり、影響されたり、都会暮らしの慰めにしたり。果ては本を片手に会社を辞めて山の中、湖のほとりで日向ぼっこしながら日がな一日読んだ体験などを通して、私の「森の生活読書録」を書いています。章ごとに要点を追ったり、私が好きな本と関連させてよんだり、ソローの他の本を読んでみるなどのコラムがあります。
ソローは自由に生きる為に簡素に暮らし、生活を小さくすることを提案しました。「ロハス(Lifestyle of health and sustainabilityの略)=自分と社会に心地よい生き方」という言葉はまさにソローの志した生活をあらわしているものです。シンプルライフ、ミニマムライフが生活スタイルとして流行している現在、150年前のソローの提言を見直してみませんか。
ソローは生涯定職を持ちませんでした。教師になってもみましたが二週間でやめました。私塾も開いてみましたが、自分の為にならないので辞めています。森の家を出た後半生は日雇いの測量の仕事で生活費を稼ぎました。今の私たちが暮らす現在ではフリーター、あるいはニートという言葉があり、それが社会的な悪であるかのように言われることが少なくありません。衣食住に事足りる社会に生まれても私達は休みなく働かなければ社会から眉をひそめられているように感じます。私たちはどこへ行きたいのでしょうか。もしも社会の方が絶望の集団であるならばそれに組みする必要はないとソローは言いました。私たちは何を信じていきるべきでしょうか。
ちょっと古い、込み入った文章ではありますが、原書で読むときの躍動感は感動的です。受験英語レベルの知識を発揮してペーパーバックにかじりついてみました。英語に興味が或る方はぜひどうぞ。今泉吉晴さんの素晴らしい訳も一緒に掲載しました。英語を見たくない人は名言集として日本語だけどうぞ。ターシャ・チューダーの座右の銘や、映画「今を生きる」の中で引用された部分なども載せました。