▲「あなごカマボコ」
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【西区】練り物製造の(株)出野水産(広島市西区草津港一丁目、出野昭子社長)は六月末、アナゴの蒲焼きをかまぼこの表面に乗せた「あなご蒲鉾」を発売した。手造り品のため大量生産は難しいが、同社の代名詞でもある「あなご竹輪」に続くシンボル商品に育てる方針。直営店で販売中で、デパート中元商品としても動き始めている。
新商品は、一見、にぎりずしのような印象。地元名産として定着したヒット商品のあなご竹輪が、食べなければ蒲焼きがちくわに練り込まれていることが分かりにくい点を踏まえ、広島の特産物として全国で認知されつつあるアナゴの使用を、見た目で消費者に理解してもらうことを念頭に商品開発した。
食に関心が高い人をメーン購買層に設定。毎朝仕入れる生きたアナゴに秘伝のタレをつけ、遠赤外線で焼き上げた蒲焼きを、新鮮なタラが原料のかまぼこに乗せるまでの製造工程では、一貫して手造りにこだわり、香ばしいアナゴのうまみとかまぼこの食感が楽しめるよう仕上げた、という。
現在はJR広島駅新幹線名店街の直営店舗のみで限定販売中。「試食すると購入する」(出野保志専務)ケースがほとんどという。中元シーズン中は福屋でも取扱い、価格は桐の箱三本入り(一本三百g)で送料・税込み四千七百二十五円。
問い合わせは、同社TEL(082)278・1614。
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