東京地検は21日、覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で女優酒井法子容疑者(38)=覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕=の夫、高相祐一容疑者(41)を起訴した。夫婦は逮捕直前、鹿児島県の奄美大島と千葉県の別荘へ家族旅行をしていたが、高相被告は「家族旅行でも妻と一緒に(覚せい剤を)使った」と新たに供述。奄美でも千葉でも複数目撃されていた夫婦の“奇行”は、クスリによるものの可能性が高まってきた。
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クスリでつながっていた夫婦…逮捕直前の使用状況をついに、夫の高相被告が語り始めた。
「妻とは旅行中にも一緒に使った」「運びやすいように(吸引用の)ストローに(覚せい剤を)詰めた。妻の使用する分は自分が用意した」
高相被告と酒井容疑者は7月20日から30日まで、22日の皆既日食を見るために鹿児島県の奄美大島を家族旅行し、帰京後には8月2日まで千葉県勝浦市の別荘で過ごした。高相被告は奄美でも千葉でも妻と一緒に覚せい剤を使用したことを認めているという。
奄美の皆既日食音楽祭の会場では、酒井容疑者が異常なまでのハイテンションで踊るなど夫婦の奇行は多数目撃されていた。最初から覚せい剤を使うために、旅行は計画されていたのだろうか?
警視庁は、高相被告が出入りしていた千葉県の別荘から微量の覚せい剤が新たに見つかったとして、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で高相被告を再逮捕する方針。
起訴状によると、高相被告は、家族旅行から帰京した今月2日に港区の公園のトイレで、一人で覚せい剤を吸引。翌3日には渋谷区の路上で、覚せい剤約0・817グラムを隠し持っていた。
一方の酒井容疑者は6日間の“逃亡”後に出頭した際の尿検査では覚せい剤の反応が出ず、最近の使用時期について明かしていない。ただ、毛髪鑑定で覚せい剤の常用が判明し、これまで「昨年夏ごろから数回」としていた覚せい剤の使用については「それ以前にも使った」と供述を変えたという。高相容疑者は「4、5年前から夫婦で覚せい剤を使った」と供述しており、さらに詳しく調べている。