2009年8月22日23時29分
【シンガポール=塚本和人】オーストラリア北西部のブルーム市が、和歌山県太地町のイルカ漁をめぐり、同町と結んでいる姉妹都市提携を解消するよう国内外から圧力を受けていると、豪紙オーストラリアンが22日報じた。
同紙によると、同町のイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー映画が今夏、米国や豪州などで上映されたことがきっかけ。ブルーム市側にはイルカ漁を批判する立場から提携解消を求める電子メールや手紙が寄せられ、クジラ漁に反対する市民からも抗議の圧力を受けているという。
ブルーム市は19世紀末、太地町からの移民が真珠採取に携わるなど同町とは歴史的につながりが深く、1981年に姉妹都市関係を結んだ。