「でかい事故を起こしてしまった」３３歳女を逮捕
川口市戸塚東の市道交差点で３日夜、乗用車同士が出合い頭に衝突し４人が死傷した事故で、武南署は４日、自動車運転過失致死の疑いで、川口市赤井の会社役員、芝塚直美容疑者（３３）を逮捕した。芝塚容疑者は現場近くで人身事故を起こし逃げる途中だった。「でかい事故を起こしてしまったことは間違いない」などと供述しているという。
死亡した３人は川口市西立野の会社員、佐藤光則さん（４３）と、妻のパート、由美子さん（４６）、長女の高校１年、エリナさん（１６）。エリナさんは車外に倒れており、衝突の衝撃でほうり出されたとみられる。芝塚容疑者は軽傷だった。
調べでは、芝塚容疑者は３日午後４時１５分ごろ、川口市東戸塚の市道交差点に乗用車で進入、佐藤さんの乗用車と衝突し、佐藤さんら３人を死亡させた疑い。
武南署などによると、芝塚容疑者は現場交差点から約５００メートル離れた路上で別の夫婦の乗用車に追突し逃げていた。芝塚容疑者は夫婦に乗用車で追跡されていたため、一時停止を無視して交差点に進入したとみられる。
衝突後、佐藤さんの車は交差点に面した病院の壁に、芝塚容疑者の車は市立戸塚東小学校の門にそれぞれ突っ込んだ。
事故直前に芝塚容疑者の乗用車にひかれそうになった男性会社員（５７）は「（芝塚容疑者の）車がクラクションを鳴らしながらものすごい勢いで目の前を通過し、そのすぐ後を黒い乗用車が追いかけていた」と話している。
【前部が大破した芝塚直美容疑者の車。地面に流れ出ているのは冷却水＝４日午後２時１５分ごろ、武南署】
【左側面が大破した佐藤光則さんの車＝４日午後２時１５分ごろ、武南署】