Salyu　ライブレポート

2009年02月20日 / ライブレポート
Salyu　Salyu
Salyu Tour 2009 Merkmal

2009年2月10日
日本武道館
＜コンサートプロモーター：ソーゴー東京＞



ベストアルバム『Merkmal』を携えた全国ツアーの幕開けは、なんと自身初となる日本武道館！

会場が暗転すると、ステージを覆っている幕に、水滴や雲などの自然の風景が写し出される。そこにSalyuの神秘的な声が乗ると、あたかも映画のプロローグのよう。

そんな幻想的なオープニングが終わると、幕が落ちて、Salyuが登場した。
センターのスポットライトのみで、ピアノの美しい伴奏に合わせて「プラットホーム」を歌い紡ぐ。観客は、彼女の繊細な歌声にじっくりと耳を傾けている。



最初のMCでは、「歌手活動を始めて10年になりました。今日はこの10年間の成長をみなさんに届けたいと思います」と丁寧に話すと、ファンからは温かい拍手が沸き起こる。

その後は、しっとりと歌い上げた「飛べない翼」、せつせつと歌い上げる「name」、チェロの繊細な音色と抜群にマッチした「砂」など、彼女の心を込めて歌い上げるボーカルと、その表情にファンはグイグイと引き込まれていく。

また、「10代のころにレコーディングをした曲です」と紹介した「再生」や、このライブの翌日にリリースされた新曲「コルテオ〜行列〜」など、まさにこの10年間の集大成といえるような、新旧さまざまなナンバーを披露し、デビューから応援しているファンも大満足の選曲で魅了した。



途中のMCで、彼女は「こうやって歌い続けられていること、また自分の哲学や思いというものは、いろいろな人から作ってもらったと思います。すごく感謝しています」と話した。

歌を本格的に始めてから約10年。その感謝の気持ちがこの言葉にもあふれており、今日のステージを観ると、そのことがよくわかった。

このツアーは、追加公演が発表された4月24日の渋谷C.C.Lemonホール公演まで続く。その時には、このツアーを経てさらに成長した彼女の姿が見られるはずだ。

撮影＝古溪一道


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