産業銀行がサムライ債起債へ、来月初旬見込み
金融業界が20日に明らかにしたところによると、同銀は最近、3億ドル(約282億4000万円)規模のサムライ債発行に向け、国内外の投資銀行(IB)から提案書の提出を受けた。間もなくこれらIBの中から主幹事を選定し、本格的な債券発行に入る。
ことしの産業銀行による海外公募債の起債は、1月に20億ドル規模の米ドル建て外債に次ぎ、これが2度目。同銀は準備期間などを考慮し、債券の発行は来月初旬ごろ可能とみている。
専門家らは、サムライ債市場の投資心理が完全に緩んでいない状況で、保守的な日本投資家が信用格付けが「A」水準の産業銀行債券にどの程度関心を示すかに注目している。産業銀行側は、最近は国際金融市場の環境も大きく改善されていることから、成果を得られるものと期待をかける。
韓国の金融機関は毎年サムライ債を起債してきたが、世界金融危機の余波でことしは1件もなかった。
一方、中小企業銀行も、今回の産業銀行の起債結果を見届けた上で、サムライ債の起債を検討する方針だ。