今回の施主の平石さんは現在、5人家族で、3LDKの賃貸マンションで暮らしています。今のマンションは駅前にあるため交通量が多く、近くに子供達が安全に遊べる場所がありません。平石さんは、子供達が遊び、走り回れるような環境で育てたいと考えており、3人目の子供が生まれた時点で家づくりを決意しました。 建築予定地は、敷地面積97坪、建ぺい率50%×容積率80%と十分な大きさの家が建てられそうな環境。そこに、プライバシー守りながらも、窓を開け放てる開放的な家作りを目指します。
敷地面積 322u(97坪) 建ぺい率 50% 容積率 80%
そんな平石さんの夢を叶えるのは建築家手塚貴晴・由比夫妻。シンプル且つ開放的な設計を得意とする手塚は、海外でも評価を受ける新進気鋭の建築家。 手塚が提案したプランは意外にもなんと「平屋建て」。四角い家の中心に17坪の四角い中庭を配置し、室内はその中庭を取り囲むような回廊式のワンフロア。なんと平石邸には室内空間に柱が1本も無いのです。14mのロングスパンを間柱無しで支えるために、全重量17tもの鉄骨の梁を使用します。工事は、まさか平屋の普通の民家を建てているとは思えないダイナミックさ。その狙いは…すべての扉を開け放つことが出来る、これまで見たこともない斬新な間口の取り方。そのため扉を開け閉めする「溝の数」は10本近くに。 一体、どんなドリームハウスが完成するのでしょうか?
屋根の下地が張られ、平石邸の形が見えてきました。
埼玉の住宅地に、平屋ながら存在感のあるドリームハウスが姿をあらわしました。
プライバシー確保のため、正面以外には窓を設けていませんが、玄関を入るとすぐに中の明るさが実感できます。
LDKスペースには薪ストーブが置かれ、床や壁の木目と合わさって暖かい雰囲気を演出しています。 大きなキッチンの後ろには壁一面に収納が作られました。
そして、平石邸一番の特徴は、光溢れる空間、中庭。 四角に柱が無いため、すべての窓を開け放つと開放感はバツグン。 また、回廊式にすることで、子供たちが家の中で遊びまわることができます。
子供達の勉強スペースとご主人の書斎スペースもしっかり確保しました。
たくさんの光の中で子供たちが遊び回れる平石邸。 ドリームハウスの完成!おめでとうございます。