元“笑福亭小松”覚せい剤で逮捕…廃業後2度目
05年に「前略がん患者さま」を出版した元笑福亭小松 |
◆ 07年にも使用で執行猶予期間中 ◆
京都府警が、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で、元落語家笑福亭小松の夏東雁(か・とうがん)容疑者(52)=滋賀県在住=を逮捕していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
既に京都地検が同法違反の罪で起訴している。
府警によると6月25日、京都市内で知人の車に同乗していた夏被告の様子がおかしかったため府警川端署員が2人に任意で尿検査を求め、覚せい剤の陽性反応が出て逮捕した。使用を認める供述をしていたという。
府警によると同容疑者は2007年にも覚せい剤の使用で、執行猶予付きの有罪判決を受けており、逮捕当時は猶予期間中だった。
夏被告は1972年、六代目笑福亭松鶴に入門後、97年にがんで胃と脾臓(ひぞう)を全摘出手術。98年に鹿児島から北海道まで徒歩で縦断、各地で「がん克服落語会」を開き話題になった。2000年度に演芸部門で芸術祭賞優秀賞を受賞している。
99年ごろから松竹芸能に所属したが06年夏ごろ諸事情で契約解消。同時に落語家を廃業した。松竹芸能によると「契約以前にも覚せい剤使用歴があったことは認識している」よう。
兄弟子にあたる落語家・笑福亭松枝(58)は、「またですか。昔から酒・女・バクチで家族にも見放されていたようだ。3、4年前、彼が私の知人から借金をしてトラブルになり会ったのが最後。私自身、見放していた」と話している。
[ 2009年8月21日付 ]
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