今回紹介する家電量販店大手のビックカメラは、一定の保有株数までは同じ優待内容なので、株主優待だけを考えると、最低単位である１株だけ保有するのが、最もオトクです。

　１株が３万円強で、１株だけの株主にも、３０００円分のお買い物優待券が貰えますので、これだけで１０％近い利回りになります。

　また、長期の保有者には追加で、１０００円または２０００円のお買い物優待券が貰えるので、１株をじっくりと長期保有するのが、株主優待だけを考えると最もオトクですね。

　ビックカメラの現状をチェックしますと、エコポイント関連銘柄として、５月半ばから株価が堅調になりましたが、７月に入って、０９年８月期第３四半期が４９．６％営業減益とのニュースが伝わると軟調展開になり、直近はリバウンドしてきています。不調の原因は、エコポイント導入前の買い控えと、ゲーム、ＰＣの不調でした。

　今後を考えると、エコポイントは来年３月末までは、好影響がありそうです。また、不調のゲーム、ＰＣにも、年末にかけて、フォローの風が期待できます。ゲームについては、ＤＳ用ソフト「ドラクエ９」が発売されたのを皮切りに、８月に、「モンスターハンター３」、秋には、ポケモンの新作、冬には「ファイナルファンタジー１３」と続々と期待の大作が発売予定です。

　ＰＣについても、ＭｉｃｒｏｓｏｆｔＷｉｎｄｏｗｓ７が発売されるので、年末にかけて盛り上がりが期待できます。ビックカメラは、家電量販店の中でも特にゲーム、ＰＣに強いので、今後の業績改善を想定すれば、上値も期待できそうですね。

■ビックカメラ（東証１部　３０４８）

【株価】３６３５０円（７月２４日、１株単位）

【権利付最終日】８月２５日

【優待内容】権利確定８月末

【所有株式数に応じた株主優待】

　１株以上５株未満8, ３０００円（１０００円券３枚）

　５株以上１０株未満8, ５０００円（１０００円券５枚）

　１０株以上１００株未満8, １万円（１０００円券１０枚）

　１００株以上５万円（１０００円券５０枚）

【保有期間に応じた追加株主優待】

　１年以上２年未満継続（１株以上、半期ベースで連続３、４回株主名簿に記載された場合）8, １０００円（１０００円券１枚）

　２年以上継続（１株以上、半期ベースで連続５回以上株主名簿に記載された場合２０００円（１０００円券２枚）