病院が緩和ケアの情報提供に不備 遺族に陳謝、訴訟和解がんの検査結果を主治医が2年以上見落とした上、見落とし判明後は抗がん剤治療だけを勧め、緩和ケアなどほかの選択肢を示さなかったとして、福岡大病院で亡くなった女性患者=当時(52)=の遺族が慰謝料など約5600万円を求めた訴訟は21日、病院側が対応の不備を認め、福岡地裁(増田隆久裁判長)で和解した。遺族側が明らかにした。 がん患者や家族が「残された時間」の過ごし方を十分考えられるよう、医療現場が積極的な治療だけではなく、幅広い選択肢を提示する必要性を示したケースとして注目される。 遺族側弁護士によると、和解条項で病院側は「(積極的治療を受けずに)緩和治療も選択しうることなど、情報の提供に不適切な点があった」と陳謝。検査結果の見落としで2年以上治療の機会を失わせたことも認め、再発防止を約束した。 【共同通信】 |
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