岡山放送局

2009年8月21日 10時47分更新

日銀審議委員が岡山の経済を会見


日銀の金融政策の決定に携わる審議委員が20日岡山市を訪れ、県内では景気の回復が遅れているとの認識を示す一方で、今後は企業の技術力を生かすことで経済を活性化できるだろうと展望を述べました。

日銀では、金融政策の決定に携わる審議委員が定期的に地方を訪れて地元の経済団体の代表らと意見を交わす会合を開いていて、20日は岡山市中区で、水野温氏審議委員が県内の経済団体の代表ら10人と意見を交わしました。

このなかで水野委員は、岡山県は輸出に依存した製造業が多いため世界の景気動向に左右されやすく他県より景気の回復が一歩遅れているとの認識を示したのに対して経済団体の代表らも県内では中小企業を中心に依然として厳しい経営状態にあるという声が相次ぎました。

水野委員は会合のあと開かれた記者会見で、県内の大企業については業績が回復するかは、輸出先となる海外の景気の動向を注目する必要があると述べました。

いっぽうで県内には高い技術を持っている企業が多いため、技術力の高い中小企業などが今後、研究機関と連携しながら製品の開発に取り組むことで輸出を補う新たな需要を開拓することも大切だと述べました。