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オール・イン 疑似通貨で安全強調 FX会員2万人に (07/26 07:12)

 金融商品取引法違反などの疑いで家宅捜索を受けた札幌の外国為替証拠金取引(FX)関連業者「オール・イン」が、会員の運用資金について「アイポイント」と名付けた疑似通貨の個人口座で個別に管理されるなどと安全性を強調し、短期間に2万人を超える会員を集めたことが25日までに分かった。

 会員らによると同社の資金運用システムは、会員がキプロスの業者に円を送金。業者は1円=1ポイントの比率でアイポイントに交換し、会員別の疑似通貨口座に入金する。会員は携帯電話やパソコンでオール・インのホームページを通じ、FXでの運用結果やアイポイント残高を確認する仕組みだ。

 同社は2007年夏ごろからサービスを開始。アイポイントは会員がオール・インを通じてキプロスの業者に申請すれば現金に換金できるなどと説明していたが、昨秋ごろから一部で現金化が滞った。

 会員の多くは画面上の数字の確認にとどまり、現金化の問題に気づくのが遅れたとみられる。大阪府の会員は「最初は半信半疑だったが、知り合いから実際にポイントが増えている携帯電話の画面を見せられ信用してしまった」と明かした。

 インターネットの掲示板などでは早くから換金トラブルの報告が相次いでいた。だが会員はFXやネットの知識のない高齢者が多く「研修会ではFXどころか携帯電話も使えない高齢者もいた。大丈夫なのかと思った」(東京の会員)。広島の会員は「研修会は新たなキャンペーンの話ばかり。換金遅れなど疑問点を聞こうとすると『その質問は後にして』と言われ相手にされなかった」という。

 道警は25日までに道内だけでなく宮城、大阪などの関連会社、幹部会員の経営企業などを捜索している。

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