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捜索後も会員引き留め オール・イン「来月、口座満額に」 (08/08 08:22)

 金融商品取引法違反の疑いで家宅捜索を受けた札幌の外国為替証拠金取引(FX)関連業者「オール・イン」が、捜索後も「9月末に会員の口座をMAX(いっぱい)にする」などとして会員の引き留めを図っていることが7日、分かった。被害弁護団は「常識ではあり得ない話」として注意を呼び掛けている。

 複数の会員によると、オール・インは捜索を受けた7月20日以降、全国数カ所で研修会を開催。講師役の幹部会員が「会社は違法なことはしていないが、警察の捜査のため当面返金はできない」と説明。一方で「7、8、9月分の会費を払えば9月末には会員の口座をMAXにできる」と強調し、さらなる入金を呼び掛けたという。

 同社の資金運用サービスでは、1口座に預けられる上限を300万円と規定。元会員は「残っている会員の多くは『9月MAX』と言われて9月末に口座の残高が300万円に増えると考えている」と話す。

 被害弁護団(東京)代表の荒井哲朗弁護士は「運用資金の入金額に関係なく残高が300万円になるなんて常識的にはあり得ない。運用実態がないと言っているに等しい」と強調。「オール・インはこれまでも返金の約束を何度も破っている」と指摘する。

 オール・インは、約2万人の会員から総額100億円を超す資金を集め、昨秋以降、一部を除き返金が滞っている。関係者によると、同社は捜索以降「給与が払えない」として大半の社員を退職させたほか、会員に運営のための寄付を募っている。

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