再送:〔テクニカル分析〕日経平均・日経平均先物当限=19日現在
[東京 19日 ロイター] 日経平均.N225、日経平均先物当限JNIc1は、現物、
先物がいずれも反落した。現物は明確な方向感を示すような足ではないが、上値の重さを
感じさせる。一方、移動平均線では、終値が5日線と25日線に挟まれる形でこう着した
状態。上昇中の25日線は下値支持線として機能している。
現物の足は、上ヒゲとごく短い下ヒゲを伴う「小陰線」となった。安寄り後に一段安と
なり、前日の陽線を打ち消してしまった。売り方の勢力が強く上値の重さは否めない。た
だ、ほぼ前日値幅の範囲内での動きであり、明確な方向感を示すような足ともいえない。
下方のマド(1万0169円68銭―1万0181円10銭)埋め拒否を継続しているこ
とから、それなりに下値の堅さは示している。
7月13日の直近安値(9050円33銭)から8月14日高値(1万0630円38
銭)までの上昇幅が1500円を超え、短期的な過熱感が高まっていたことを考えれば、
ここまでの自律調整は自然なリズムであり、現時点で3月安値(7021円28銭)以降
の中間反騰相場が終了したとは判断できない。下方の25日移動平均線(1万0125円
18銭=19日)と200日移動平均線(8814円73銭=同)はいずれも上昇トレン
ドを維持している。相場の方向性を示す一目均衡表の基準線(9898円50銭=同)が
横ばいから上向きに転じるなど中期強気シグナルも点灯している。
もっとも、これまでの上昇ピッチの速さを考えれば、短期の調整未了感は否めない。日
柄的な調整も不足しているため、急速に切り返す展開も想定しにくい。目先は下方のマド
の下限値(1万0169円68銭)や、25日線までの調整が視野に入る。心理的な節目
の1万円近辺に到達すれば調整一巡感が強くなる。
一方、上値は5日移動平均線(1万0374円42銭=同)や1万0500円の心理的
な抵抗線、さらに8月限オプションのSQ(特別清算指数)値(1万0609円42銭)
がメドになる。SQ天井がパターン化しつつあり、早期に上抜けなければ調整がやや長引
く懸念も出てくる。
[移動平均線]
・終値が5日線と25日線に挟まれる形でこう着した状態。
[一目均衡表]
・終値が転換線の下方に位置。相場の方向性を示す基準線が上向く。
[オシレーター]
・RSIは4、9、14日が、小反落。
・ストキャスティクスは、%K線、%D線が安値圏。
[パラボリック]
・日経平均、同先物は、売りポジション継続。
日経平均(売りポジション、8月18日転換)
日経平均先物当限(売りポジション、8月14日転換)
(ロイターニュース 河口 浩一記者)
(koichi.kawaguchi@thomsonreuters.com;03-6441-1787;ロイターメッセージング
:koichi.kawaguchi.reuters.com@reuters.net)
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.
高まる中国経済への期待感
株式市場では、中国経済の期待感が醸成されつつあるが、米経済の動向がはっきりせず、流れができにくくなっている。
記事の全文