【ロンドン=清水泰雅】独自動車大手ダイムラーは20日、2人乗りの小型車「スマート」の電気自動車(EV)を今年11月半ばからフランス北東部のハンバッハ工場で本格生産を開始すると発表した。ベルリンなど欧米の都市で一部顧客を対象にリース販売する。一般販売は2012年以降になる見込みだ。
スマートの新型EVは家庭でコンセントにつなぐだけで充電できる。1度の充電にかかる時間は約3時間で、費用はドイツなら2ユーロ(約270円)程度。最大115キロの走行が可能だ。ダイムラーが出資する米EVベンチャーのテスラ・モーターズから高性能リチウムイオン電池を調達することで、本格生産を可能にした。
環境車ではトヨタ自動車やホンダがハイブリッド車で先行したが、日産はより環境性能の高いEVを重視。ダイムラーも日産に続き、EVで攻勢をかける。
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