2009-05-13 まなび本増刷
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!徹底解析』30部増刷
まなびストレート! | |
コピー本『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!徹底解析』をせっせと作り直していました。
初版は文学フリマ前日に一日で原稿用紙75枚(文字情報のみ)書くという気違いじみたことをして、そのため推敲も一切できなかったので、昨日大幅な加筆修正を行いました。そしたらいつの間にか原稿用紙102枚に達していました。きもい。
というわけで改版はページ数がまるまる4ページ増えて、A5三段組計28ページ、40000字超に及ぶ大作になりました。卒論より断然長いです。文字の大きさを初版よりも多少大きくしたので、多少読みやすくなったと思います。
●総論……『まなび』のアニメ史上の位置づけと、作品のテーマ、批評性などについて
●作品概要、設定、各話あらすじ……『まなび』を知らない人でもこれを読めば作品の大枠が掴めます。特に各話あらすじは、ほとんど脚本に近いくらい詳しく、臨場感を持たせて書きました。楽しく読めると思います。
●人物解説……ここがメイン。主要登場人物五人について、その内面や、他の人物との関係、キャラの演技によるわかりにくい伏線や演出などを解説しています。例えば「もも(小鳥桃葉)は『まなび』の黒幕である」ということを、複数の論拠を具体的に示しながら検証していく、など。
●あとがき……ほとんど殴り書きです
●改版にあたって、追記……『ふたりはプリキュア』『ふたりはプリキュアMax Heart』『ラブロマ』などを引き合いに出しながら、『まなび』と「祈り」について書きました。
公式サイトがもうちょっとちゃんとしたら、改めてまなび本のページを作ると思います。『まなび』のことをちょっとでも知っている人だったら、ぜひ読んでほしいと思っています。
また、『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』と合わせて読んでいただけば、いっそうお楽しみになれるかと思います。『まなび』と『9条ちゃん』は、けっこう似ているところもあるのです。(著者が多大なる影響を『まなび』から受けているので)
ところで、文フリやら何やらで忙しくて読めていなかった「漫画アクション」をさっき読んでいたら、『忍者パパ』の人が新連載を始めていた。なんと最後のページが、これ。
「まっすぐ、ゴー!」
……これは狙ってるのか? 「まっすぐ、ゴー」は『まなび』の主人公、天宮学美の座右の銘。この人(山本康人)は、もしくは編集は、『まなび』のファンか何かなんだろうか。ちなみにタイトルは『ナオゴーストレート』……ほとんど『まなびストレート!』と一緒じゃないか。
うーん、恐るべし漫画アクション。小泉智浩と森下裕美が帰ってきたらまた賑やかになるのになー。
まだアフタヌーン6月号も最後まで読んでいないので、ちょっと漫画消化してきます。
2009-05-12 精液+血液=いちごみるく
精液+血液=いちごみるく
9条ちゃん | |
『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』をお買い上げになれなかった方のために、芝浦がとても気に入っているシーンであり、尼ヶ崎にさえ「これはちょっと考え直したほうがいいんじゃないのか」とたしなめられた(が、結局そのまま通した)箇所をアップしてみます。第一章のラストです。
最後の行の知恵院がかわいいっ! かわいすぎるっ! ハァハァフヒヒヒ
(芝浦慶一)
2009-05-11 ノンポリ天皇の今後について(追記あり)
文学フリマ当日のこと
|今日(日付的にもう昨日ですが)文学フリマの会場で9条ちゃんを買ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。尼ヶ崎です。
芝浦が躁病丸出しの口上で9条ちゃんを売っている間、対人恐怖症・視線恐怖症・女性恐怖症・閉所恐怖症の僕はブース後方でせっせとカバー巻き・帯巻きに精を出していました。逆に僕が店番をしていたときは話しかけづらかったのではないかと思います。大変申し訳ありませんでした。
しかしそれにしても9条ちゃんの売れ行きぶりは本当に想像を超えるもので、予定販売数を超えて完売扱いにしたあとも9条ちゃんに関する問い合わせをしてくださった方がたくさんいらっしゃいました。チラシと名刺を渡すことしかできず心苦しい限りでした。今後の評判以降では本当に増刷する可能性もありますので(今度は赤字にならない範囲で!)、残念ながら手に入れられなかった方は、どうぞmixi・twitter・ブログなどにその旨をお書きください。
僕も芝浦もインターネット中毒患者なので、文学フリマから帰ってさっそく「憲法9条ちゃん」をググったりしていました。芝浦などはその検索結果を見ながら「9条ちゃんはこのまま静かに消えていくのかな……」と、まさにマモルみたいなことを言っていたので、増刷を希望される方は彼を元気にするためにも是非、情報発信のほどをよろしくお願いいたします。
昨日の芝浦の日記にコメントを書いてくださった方はありがとうございます。今のところ全て芝浦宛ではないのかな、と思いますので、本人からの返信をお待ちください。
また、芝浦も書いていること(http://d.hatena.ne.jp/politen/20090510)ですが、いささか売り文句の内容が行きすぎたようで、不愉快に思われた方がいらっしゃいましたら謝罪いたします。文学フリマはどうやらブースの配置とブースごとのジャンルを考慮しないらしく、ノンポリ天皇の左右のブースとあまりにも空気が違いました。静かで文学的な雰囲気で販売をしたいと思っているところに、僕たちのような頭の悪い人間がどやどやとやってきて「射精」「白痴」「キチガイ」などを大声で連呼しライトノベルみたいな冊子を売り出したのですから、疎ましく思われた出店者の方も少なからずいたのではないでしょうか。もちろん芝浦の売り口上に惹かれてお買い上げになった方もいらっしゃったかとは思いますが、この点は申し訳ありませんでした。尼ヶ崎としてはもう少し穏便な販売方法を考えたいと思っています。まあキチガイを売りにしているサークルだったので、今回はあれが正しい売り方だったと思ってはいるのですが。難しいところです。(下部追記をご参照ください)
今後の活動
|もともとノンポリ天皇は、9条ちゃんというアイデアを形にして売るために作られたサークルであったため、今後どうしようかと考えても実はあまりプランがないのです。とりあえずの所は、本家のドメインである
に随時情報を掲載していこうかと思います。例えば、小冊子『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!徹底解析』と『タイガー&ドラゴン全話解説』は刷った部数が少なく、特に「まなび本」は完売したあとも何人かの方が興味を持ってくださっていました。ですので、これらの小冊子の内容の一部をpoliten.jpに掲載し、例えば冬の文フリなどで再版するときのためのお試し版にしようかと思っています。
9条ちゃんに関しましては、最初の案としては売れ残りをタコシェなどで委託販売していただこうかなと考えていたのですが、予想よりも遙かに売れてしまったため委託販売する数が無くなってしまいました。かと言って増刷は先ほど書きましたように本当に評判次第ですので、まだなんの予定も立っておりません。いちおう、新宿ゴールデン街にある無銘喫茶というところで9条ちゃんが読めるようです(木曜日限定)。手に入るというわけではないのですが、読み損なった方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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こうしたサークル活動は芝浦も尼ヶ崎もなにぶん初めてで、慣れないところが山のようにありました。今後も多くの方に助けていただきながらの運営になるかと思います。せいぜい今回9条ちゃんに興味を持ってくださった方に見捨てられないよう、どうにか活動を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(尼ヶ崎)
(追記)
コメント欄におきまして、主に以下の2点について匿名の方からご指摘を頂きました。
- 当日の「穏便ではない」販売方法について
- その点に関して本当に反省しているとは思えない謝罪文
後者はサークルとしての問題というより尼ヶ崎本人の問題ですが、あまりにもふざけた発言でした。撤回し謝罪いたします。申し訳ありませんでした。また本文中に「芝浦も書いていることですが」という引用先の不明瞭な箇所があるとのことでしたので、該当部分に追記いたしました。
文学フリマ当日の不適切な売り文句に関しましては、次回から必ず何かしらの、他サークルの方々にできる限り迷惑がかからないような対応を取らせていただきます。現状では、周辺サークルの方々に事前に了承を得る(どの程度までなら許容できるかを相談し、行きすぎた場合は注意してもらうようにする)、不適切な表現は穏当な言葉に言い換える、などの対応を考えています。またどうしても本サークルの販売物とイベントにおける常識的なマナーとが一致しそうにない場合は、該当する作品をイベントに出すことそのものを自粛させていただきます。
「第八回文学フリマ」の場合は、声を出しての呼び込み行為が禁止されているわけではなく、次のような独特のルールがあります。
しかし文学フリマは、元来事務局・出店者・一般来場者みんなが参加者であり参加者によって作り上げるイベントであるはずです。事務局がブースをパトロールするというやり方は事務局と出店者との溝も生み出しますし、出店者間の横のつながりも切断します。自分たちの問題は自分達で話し合い自分達で解決するべきではないか、それによりトラブルを未然に防ぐことができるのではないかと事務局は考えます。
ノンポリ天皇が周辺サークルに声かけをしなかったことと、「匿名」さんが当日ノンポリ天皇に対して注意を促さなかったことは、ともに事務局の方針からはずれていたようです。これからはちゃんと、ご迷惑になる可能性を孕んだ言動・行動に対しては周辺(主には両隣と、お向かい)サークルと意思の疎通をはかり、行きすぎた場合には注意をしていただくようにしたいと思います。
ノンポリ天皇の今回の作品『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』は、あるていど性的、狂気的、政治的な言葉を使わなければ語れないものでありますし、声を使っての呼び込みそのものを完全に取りやめる意志は、現状ノンポリ天皇にはありません。事務局、出店者、一般来場者がみんなで作り上げる学園祭のようなイベントを理想の形とする文学フリマにおいて、声によるコミュニケーションという方法は非常に有用であり、使いようによってはイベントの活性化にも繋がっていくのではないか、とノンポリ天皇は考えています。ただ、今回はその「使いよう」が悪かったため、不快に思われた方もいらっしゃったかもしれません。
今回のコメントは匿名ということですので、どなたが、どのようにご迷惑をこうむったのかはわかりませんし、ひょっとしたら芝浦か尼ヶ崎の友人が面白半分で書き込んだものであるかもしれません。しかしそうだとしても、今回のノンポリ天皇に行きすぎた部分があったことは事実ですので、「迷惑を感じていただろう方達」みなさんに向けて、コメントへの直接のレスポンスではなく、こうして「一般の来訪者の方への記事」という形で書かせていただきました。
会場で不愉快な思いをされた方も、当日その場では怖くて注意することができなかったのではないかと思います。こちらから声をおかけするべきでした。尼ヶ崎の不適切な謝罪文がきっかけとはいえ、こうして指摘していただいたことに感謝いたします。大変失礼いたしました。
(二度目の追記)
芝浦です。匿名さん丁寧なご返答ありがとうございます。
開場後しばらく本を売っていたのは僕で、他のサークル員は特に無関係なので代表してお返事します。
いろいろと具体的にわかってきたので、改めてお謝りします。
上の文は尼ヶ崎と相談した上で、意見を総合して二人で書いたので連名ですが、以下の文責は芝浦のみにあります。
キチガイにしか見えないような人たちに声をかけるのは怖い、というのはよくわかります。そういう心理を軽視して上記のようなことを書いたことは無神経でした。ただおわかりになっていただきたいのは、僕らの(少なくとも僕の)言いたかったことは、「お前だって悪いんだぞ」ではなく、「これからともに気をつけ合っていきましょう」ということなのです。上にも書きましたが、上記の文は匿名さん個人または匿名さんのサークルへのお返事というよりは、文学フリマに関わる人々全員に向けての文として書きましたので、あえてあの内容を書いてみました。サークル間でトラブルがあった場合に、極力当事者間で解決するという文学フリマの理念が僕は好きなので、そのことを強調したかったのです。ただ、言い方が少々悪く、批判的な雰囲気を感じ取れる形になってしまっていたことは否めません、すみませんでした。僕らは今後参加するとしたら「まわりに迷惑をかけないよう」「行きすぎた時に注意しづらいような存在にならないよう」努めますし、他の参加者の方々も、もちろん僕らも含めてですが、もし何か不適切な行為・状態があった際には注意し合う、ということを心に留めておいたほうがいいかもしれませんね、ということを、言いたかったのです。責任逃れや言い訳や皮肉のように読めてしまったかもしれませんが、書き手の意図としては以上のようなことでした。
僕は文学フリマどころかああいうイベント自体が初めてでテンションが上がりすぎてしまい、調子に乗ってしまいました。他人の声をかき消してしまうほどの声を出していたつもりは自分ではなかったのですが、実際にご迷惑をかけてしまっていたようで、本当に申し訳なく思います。すみませんでした。
「その他」に当てはまるのではないか、ということについては、匿名さんなど、不快に思われた方がいらっしゃったならばどう考えても当てはまります。その点に関しては猛省し、以後善処に努めます。
僕は「八百屋みたいな呼び込み」はしてもいいのだろうな、と何故か漠然と考えており、「きゅうりが安いよー」と言うような感覚で、「キチガイなライトノベル売ってますー」などと言っておりました。言い訳になりますが知人のイベント経験者に「キチガイみたいに騒ぎ立てればいいよ」と聞いておりまして、その時には「そんなことしてもいいもんなんですかねー」と問うくらいの良識はあったのですが、その時に「いいよ、俺やってたもん」というような答えをいただき、それで「いいんだ」と思いこんでしまったのです。
使っていた単語に関しては、あの場で売っていた本のような、放送自粛用語が連発するような小説を長らく書いておりましたら、そういう言葉に対して耐性ができすぎてしまい、それが公共の場において大っぴらに口に出してはいけない言葉たちであるということをほとんど完全に忘れてしまっておりました。もう少し、抑えるべきだったと思います。声の大きさも、僕は本当に、あれでも声量はかなり抑えていたつもりなのですが、これも自分のなかの基準のみに寄りそってしまって、ほかの方々からしてみたらどうか、ということを考えずにおりました。この点、本当に反省しております。
僕が、反省をしていないのは、以下の点です。
1 声を出して売っていたこと
2 「きちがい」などの公共の場ではそぐわないとされている単語を用いたこと
1に関しては、もっともっと声を落として行うべきでした。調子に乗っていました。
2に関しては、「呼びかける」時には用いず、「来てくれた」あとに「実はこれはきちがいな小説でして……」などと小声で囁くように用いるのが、よかったかなと思っています。「ヘンなライトノベルでーす」と呼び込んで、興味を持っていただけたら「実はきちがいな小説で……」と小さな声で誰にも聞こえないように言う。そういう形でやっていけたらなあと今は思っています。
今後は、「他人の声をかき消さないくらいの声」で、「一般的な語彙」を用いて、ひっそりと哀願するように売ってみたいと思います。
匿名さん、そしてそのほかにもし不快に思われた方がいらっしゃいましたら、ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした。僕も尼ヶ崎も、キチガイと掲げつつも内実はわりと普通でして、注意されたら人並みにへこんで反省する人間ではありますので、もし行きすぎた点などがございましたらご注意いただけたらと思います。もちろん、そのようなことにならないよう努力、尽力いたします。芝浦
>>??さん
反省しています。「世間との折り合いをつけながら自分のやりたいことをやるには、きめ細かな配慮と要領の良さが必要だ」ということを猛烈に感じています。もちろん、ご迷惑をかけてしまったことも反省しています。ただ、やり方の方向性そのものについては一切反省も後悔もしていませんし、謝罪するにも反省するにも、当座頭を下げるべき方角が分からなかったので、あのような書き方になりました。「啓発」には自戒も込めたつもりですし、それでも僕はきっとまた調子に乗ってしまうので、「申し訳ないですが行きすぎたら注意してやってください」と言っておかなければ怖いのです。無責任で自分勝手ですが、そのような理由です。芝浦
2009-05-10 『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』文学フリマに出品
『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』ほぼ完売しました。(第八回文学フリマ)
9条ちゃん | |
予想以上の売れ行きに戸惑ってしまいました。ブースを覗きに来てくださった方、ありがとうございます。感謝感激雨嵐です。
100冊刷ったうち、80冊ほどが売れたところで「完売」にさせていただきました。ご購入できなかった方々、まことに申し訳ございません。すでに決まっていた買い手の方々もいらっしゃったので。増刷はまだ未定ですが、「読みたい」「ほしい」とおっしゃってくださる方のいる限りは、なんとかしたいと思っています。
文庫なのでやっぱり600円か、せいぜい700円くらいで売りたいのですが、すると300部くらい刷らないと赤字になってしまうのです。今回は100部だったので、大赤字です。アホでした。いや、そのくらい予想外に好評をいただけたということです。買ってくださった方、また「買えなかった」という方、本当にありがとうございました。300部はさすがにさばけそうもないのですが、5年くらいかけて売るならありかなあ。どうなんでしょう。なんか詳しい人アドバイスくだしあ。
「読みたいじゃねーか、増刷しやがれ」というキチガイな方は、ぜひメールをいただけたらと思います。
ご購入いただいた方からは、感想、意見、文句、金返せ等、罵詈雑言を中心に広くお待ちしております。
いやはや、本当に、あんなキチガイじみた本を手にとって、買っていただいて、ありがとうございました。
そしてしばkの常軌を逸した下品な売り口上に気分を害した方がもしいらっしゃいましたら、すみません。気が違っていたのかもしれません。近所の八百屋さんで買い物をしすぎたツケがまわってきたのだと思います。
また、芝浦慶一『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!徹底解析』や尼ヶ崎義夫『タイガー&ドラゴン全話解説』も、好評のうちに完売いたしました。こちらはコピー本なのでいつでも増刷できます。まなび本は、愛だけで書いたので内容は拙かったかもしれませんが、情熱だけは傾けました。『まなび』について一日で原稿用紙七五枚書ける人間は、世界中探してもいないのではないかと自分で思っています。タイガー&ドラゴン本は諸事情により販売部数が少なく、ご購入できなかった方もいらっしゃって心苦しかったです。架神恭介さんのテニス本も完売いたしました。手にとってくださった方、ありがとうございました。
そして、お向かいの葦書院さん、9条ちゃんをプッシュしてくださって、そして色々とアドバイスまでいただいてありがとうございました!
(芝浦慶一)
追記:とりあえず現物が見てみたい方は、新宿ゴールデン街の無銘喫茶というお店に木曜日の午後八時以降に来てくだされば置いてあるので、とりあえず読むことはできます。(貸本にできたらいいなと今思いつきました。)
『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』文学フリマに出品
9条ちゃん | |
※画像は製作段階のものです。実際のデザインとは若干異なります。
現物は、フルカラーカバーと帯をつけた文庫本で、全196ページです。
開催日 2009年 5月10日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00(予定)
会場 大田区産業プラザPiO
新刊『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』を、第八回文学フリマにて販売します。
ブースはD-43です。
帯の文は作家の架神恭介さんに書いていただきました。
ブログでも触れていただいています。
http://curry-blog.cagami.net/?eid=959335
(略)同人小説を読んで、帯書いて送ったんだけど、いやあ、面白かったなあ。面白さだけで言うなら、こないだ読んだ『黒い仏』なんて比べ物にならないくらい面白い。ただ、彼の小説はあまりに私のセンスと似通っていて、本当に似すぎていて、単にセンスが合ってるから面白く感じただけかもしれない。無意味な闘争と供給過剰のエロスは私の最も好むところだけど、そのどちらもが詰まっていたんだ。あと、作者の悪意ね。まあ、要するに山田風太郎を想像してくれればいい。
白眉は9条ちゃん(憲法9条の精、白痴の美少女)の登校許可を巡って、中学三年生の1クラスが学園闘争に走る一連のシーンで、闘争の目的が失われた後、闘争のための闘争に至る展開。初めは目的のために戦っていたはずなのに、戦うこと自体に楽しさやアイデンティティを見出して無意味な闘争は続いていくっていう。現在停止中のノベルス版ダンゲロスの続編は、その辺りをテーマにしようと思ってたので、先を越されちゃった気分。闘争はお祭りであり、たとえケガ人が出ようが逮捕者が出ようが死人が出ようがお祭りであり、意味も目的もなくとも、ノリと雰囲気だけで人は戦い続けるのだ。その帰結点は極端には山岳ベース事件における内ゲバだと私は見ているんだけど。
架神さんほどの方に、かの山田風太郎翁と並べて語っていただけるとは、これ以上に幸せなことはありません!
一生懸命書いたのでよろしくお願いいたします><
百部しかないのでお早めにー。架神さんのテニス本も売ります。
(追記)ちょ……発売前からけっこう本格的な分析を架神さんがしてくださっている! こんなにまともに語られると恥ずかしすなあ。ネタバレがないではないので注意してどうぞ。
polytope はじめまして。まなびストレートのコピー本良かったです。何かと比較して語るんじゃなしに、作品が何をどう描いていて、だから素晴らしいのだ、という語り方にとても愛情を感じました。購入した時に「これを読んだらもっと好きになりますよ!」と仰ってましたが、本当にそうでした。『憲法9条ちゃん』も買えばよかったなと今更思います。
深瀬
お疲れ様です。
こちらこそ楽しませて頂きました。
またどこかでお会い出来ると良いですね!
つまらない内容ですがメール送らせて頂きました、お暇な時にでもご覧下さいませ。
それでは!
tokage
はじめまして、運良く『憲法9条ちゃん』を買えた小参加者です。久しぶりに面白い人と出会えてとても感動できました。こういった場でしか売れない本の中でも最たるものを買った気がしています。気が向いたら『憲法9条ちゃん』の感想も書きたいと思います。大赤字だそうで心中お察しいたしますが、これに負けじと次も是非、キ印な作品を発表してください。ぜったいに買います。今後とも応援しつづけますので病みすぎない程度にがんばってください。
tokage 拝
politen
芝浦です。コメント遅れまして申し訳ございませんです。
みなさまはじめまして!
>>polytope
いや、もう、本当に昇天するほど嬉しいお言葉をありがとうございます。あれは実際にまる一日弱で書いて、推敲を一切していないので文章が拙い点は多々あったと思われますが、僕のまなびへの愛が少しでも伝わったとすれば僕は幸せです。「もっと好き」になってくださったとは、ああもう、書いてよかったですよ本当に。次回の文フリに出るとしたら、もうちょっと加筆して第二版を出します。
>>深瀬さん
ありがとうございます、メールこれから見せていただきます!
また文学フリマなどで!
>>tokage
キジルシな作品も、『まなび』のようには健全で、しかしある種の毒や狂気をはらんだような作品も、書けるだけ書いていきたいと思います。赤字なんか、いつかの黒字のためにいくらでも背負い込みますともっ。応援本当にありがとうございます!
2009-05-09 第八回文学フリマ用チラシとまなび論
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』論
制作日誌 | |
これから『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』論の執筆を再開するのですが、まだ半分くらいしか書けておりません。がんばります。
総論の一部を引用してみます。
そして、実は『まなび』が批判しているのは、アニメに対してにとどまらない。現代社会そのもののあり方について、これほど鋭く的確なメッセージを向けたアニメは、二〇世紀最高の超名作『宇宙船サジタリウス』(一九八六)くらいしか思いつかない。
『まなび』でくり返し語られるテーマとして、「仲間といっしょになにかをやり遂げる楽しさ」というものがある。実はこの一見単純に見えるテーマが、本作に含まれる最大の「批判」であると言ってよい。
詳しくは、橋本治氏の諸作(『日本の行く道』(集英社新書)など)や、浅羽通明氏の『昭和三十年代主義』(幻冬舎)、あるいは氏が雑誌「m9」(晋遊舎ムック)創刊号に寄稿した文章を参照していただきたいが、現代において失われてしまった「大切なもの」の一つに、「協働」ということがある。日本がまだ貧しかったころ、「必要」という絆でつながれた人々は「協働」ということをした。そこには人と人との関わり合いを前提とした共同体が重層的に、織りなすように存在していて、「みんなで役割分担をして、なにかを維持していく」ということをしていた。「なにか」とは、工場であったり、家庭であったり、会社であったりした。また、それは「国家」でもあっただろう。そういった状況はだいたい、いわゆる「昭和三十年代」のあたりに消えていった。
豊かになった人々は「不便」を失った。失って、「協働」しなければならない「必要」も失った。そして「ものを考える」や「手を動かす」ということを、しなくても生きていけるようになった。「もう成長しなくてもいい」という状況をつき破って成長を続け、生産は主に機械が引き受けて、人々は消費するばかりになった。「消費社会」と呼ばれるものはそのように生まれて、もちろんよい結果ばかりをもたらさない。
二〇三五年にまなびたちが通う聖桜学園の一般生徒たちはまさしくこの「消費社会」というものに飲み込まれ、当たり前にそればかりを行っていた。「学園祭」よりも「駅前のダンスパーティ」に興味を示すというのが端的な例である。キャッチーな「新しい制服」や「新しい校歌」を簡単に受け入れて「悪くない」と思ってしまうのも、「新しいものを買っては捨てる」という癖が身体に染みついているせいだろう。これはなにも二〇三五年の話だけをしているのではない。現代だって十分すぎるほどにそうだ。
橋本治は『青空人生相談所』(ちくま文庫)の中で、「平凡な顔をした退廃」という表現を使った。曰く、
「陳腐というのは凡庸ということです。凡庸ということは、ザラにあるということです。ザラにあるんだから、別にそれをいやがることもないんじゃないかというのが、現代の最大の退廃なのです。
陳腐であるということは、退廃しているということです。現代では、既に退廃もそこまで大衆化しました。平凡な顔をした退廃とくっつく必要はないということです。そして、平凡な顔をした退廃ほど、逃げるのに困難を極めるものはありません。何故ならば、平凡こそは人類の行き着く最終の安息の地だからです。そこが退廃しています。そこに居着いたら、もう永遠に逃げ場はありません。」
第一話でまなびが生徒会長としての承認を受けたとき、はじめに拍手を始めたのは下嶋先生だった。次に上原むつき。そして園長先生。ほかの先生たち。そしてやっと、一般生徒たち。そんな順番だった。生徒たちは、意識的にか無意識にか、「先生や一部の生徒が拍手してるんだから、自分たちも拍手しておくか」という、いわばその場のノリで行動を決定している。自分では何も考えず、ただ多数派、もしくは先生という権威に従っているだけなのだ。橋本治のいう「ザラにあるんだから、別にそれをいやがることもないんじゃないか」というのは、こういう考え方のことだ。彼女たちは退廃していた。少なくともこの時点ではまだ、そうだ。
『まなび』という作品は、「平凡な顔をした退廃」という「人類の行き着く最終の安息の地」にいる一般生徒たち(これには主要登場人物も含まれるのかもしれない)が、まなびという「まっすぐゴー」な生徒会長を得たことによって、自分たちで考えて能動的に動くようになったり、「仲間と協働する楽しさ」を知っていくまでの物語なのである。だから、主人公はまなびであって、まなびだけではない。まなびによって変えられた聖桜学園の生徒たちや、外部の人々(愛洸学園理事長や生徒会長の角沢多佳子など)みんなが、本作の主役である。みんなが成長して、みんなが「わくわくきらきら」を知ることができたのである。
さらに言えば、『まなび』という作品によって目を開かれた筆者のような視聴者も、物語の中に取り込まれていると言っていいかもしれない。
『まなび』は、現代人が忘れてしまった「協働」のやりがいや、「なにをおいても絶対に正しくて、大切なこと」(たとえば「楽しい」ということ)を、視聴者に思い出させようとしている。それも、あえて「おたく向け」の要素も入れて。だから『まなび』は、現代のおたくに対する啓蒙アニメという側面もある。どれだけの数の人々にこのメッセージが届いたのかはわからないが、筆者は『まなび』の魅力を信じたい。きっと、なんらかの形で伝わったことはあるはずだ。こんなにも美しく、正しく、熱い魂を持った物語が、人間の心を打たないはずがないのだから。
さて、こんな冊子を誰が読みたがるのでしょう。あなたですよ!
ところで、先日飲みの席で某ミュージシャンさんが「9条ちゃんの歌をつくる」と言って即興で弾き語りしてくださいました。「憲法9条ちゃ〜ん、きみの身体に白いマグマがふりかかり〜」みたいな、よくわかんないですがそんなんです。もし本当に完成したらアップしますが、もう忘れてしまわれているかもしれません。
匿名 2009/05/11 15:10 >今回はあれが正しい売り方だったと思ってはいるのですが。
本当に謝罪する気がある人の言葉とは思えません。
>芝浦も書いていることですが
場所がわからないので、こちらとしては知る由もありません。
ファンも多いことでしょうが、近隣としてとても迷惑でした。
ここを読んで、ますます腹が立ちました。
次回は「穏便な販売方法」でお願いします。もう少し・考えたいと思います、ではなく。
匿名 2009/05/15 16:33 追記拝読しました。
こちらの意思が伝わっていないようですので、書かせていただきます。
読んで理解していただけたら、削除してもかまいません。
>どのようにご迷惑をこうむったのかはわかりません
についてですが。
叫んでいた内容はともかく、大声で狂ったように叫んでいる人が近くにいれば、恐怖心を感じるのです。
女性だけで出店していて、叫んでいるその陶酔の表情を見て、注意するどころか目を付けられないよう、目を合わせないよう黙って耐えているのが精一杯でした。
本当に怖かったのです。
あなたがたがずっと大声で叫び続けることによって、こちらブースでは、せっかくお客さんが話しかけてくれても聞こえず、会話もままなりませんでした。
文学フリマHPの「出店者のお客さんが隣のブースをふさいでしまう問題について」から引用して、
>「匿名」さんが当日ノンポリ天皇に対して注意を促さなかったことは、ともに事務局の方針からはずれていたようです。
と書かれていますが、私は隣ではないし、お客さんが隣のブースをふさいでいる訳でもないし、あなたがたが大声を出していた件に関して、この引用は当てはまらないと思います。
こちらの禁止事項
(以下引用)
■ 会場使用に関する禁止事項は以下の通りです。
1.危険物(刃物、モデルガン、火薬等)の持ち込み禁止
2.ラジカセ、CDプレーヤーなどによる音楽・ラジオの放送、パソコンの音声、楽器の演奏、唱歌など周囲に音声を流す行為(パソコンで映像のみを表示する、ヘッドホンを使用するCD試聴などは認めています)
その他、周囲の参加者や会場側に迷惑が生じる行為はご遠慮ください。
(引用終わり)
の「その他」にあてはまるとは思いませんか?
声を出しての呼び込み行為は確かに禁止されていません。
演奏や唱歌が禁止で、近隣に迷惑をかけるほどの大声を出すことは何故「正しい」と思ってしまったのでしょうか。
匿名で書いたことは、申し訳ないと思っています。
しかし、会場での言動を目にし恐怖している私には、名前を明かして書くということは出来ませんでした。ご自分でも「キチガイ」と公言されている方ですし、後で何をされるか解らないからです。
見えないところでメールすればよかったのかもしれませんが、アドレスを知られるのも嫌でした。
偏見かもしれませんが、会場でのあなたがたは、本当に怖かったのです。
あなたがたのサークル内容は知りませんし、この件では関係ありません。
複数の人がブログに書いているようですが、誰が叫んでいた本人かもわかりません。
あなたがたが大声で叫び続けたお陰で、恐怖心を感じ、ずっと準備をしてきた大切な場所で普通の会話もままならず、場を台無しにされ悲しい思いをした者がいたことだけは理解してください。
謝罪します、と先にありながら、わざわざ都合のいい引用までして「そちらも注意を促さなかったから落ち度がある」という回答が出来るサークルが、とても反省しているとは思えず、暗澹たる思いです。
?? 2009/05/16 04:27 >これからともに気をつけ合っていきましょう
それは迷惑をかけていた(とされる)当事者が言える台詞じゃないのでは?
どうして自分の反省から、他人の行動を啓発できるんですか?w それではどういう言い方にしようが、注意されてへこもうがどうしようが、「でも周りだって・・・」と主張したい意思しか読み取れないと思います。
ほんとは反省、してないんでしょ?w 別にいいと思うけどね、そういうサークルさんがいても。根本が変わらなければ、いつまで経っても迷惑って言われることに間違いはないから。