東北のニュース
野党3党首、東北縦断 農政、社会保障を強調
 | 「自民党はもっと頑張って」と余裕も見せた鳩山代表=19日午後0時30分ごろ、仙台市青葉区 |
|
民主党の鳩山由紀夫代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首は19日、衆院選(30日投票)候補の応援で、相次いで東北入りした。鳩山氏は青森、宮城、福島を縦断し、志位氏は宮城、福島を転戦。福島氏は青森から岩手を駆け抜けた。東北を意識し、農業や社会保障の政策をアピールし政権交代を強調した。対する自民党は幹事長特別補佐の舛添要一厚生労働相が秋田に入り、「野党はいいかげん」と応戦した。
鳩山氏は八戸、仙台、福島、郡山の4市で街頭演説。「自民党にはもっと頑張ってもらいたい。二大政党政治がうまく機能して初めて、国民の期待に応えられる」と余裕を見せた。
「郵政民営化すれば景気、社会保障もすべて良くなると言った。責任は取ってもらう」と指摘。民主党が安定した支持を保っていることを挙げ、「政権を任せてもいい政党になった」と政権担当能力を強調した。
志位氏は仙台、福島両市で街頭に立った。後期高齢者医療制度などを批判し「安心社会をつくるというのなら、自公が政権から退場すべきだ」と力を込めた。
政権交代の実現を確信し、「民主党中心の政権が誕生すれば、建設的野党になる」と共産党の立場を強調した。
福島氏は青森、盛岡、花巻、北上4市の街頭と奥州市の演説会でマイクを握った。「国民生活を破壊した自公政権は終わりつつある。新しい時代をつくる時が来た。社民党がしっかり存在することが必要だ」と語った。
舛添厚労相は同日午前、新型インフルエンザの本格流行に伴う警戒を呼び掛けた後、能代市の街頭と北秋田市の演説会で声をからした。
「政権交代の4文字だけで、世の中が変わるなら苦労はない。いいかげんなことばかり言う野党では駄目。逆風だが何としても勝たなければ」と政策選択を求めた。
自民党総裁の麻生太郎首相はこの日、北海道に入った。帯広市のJR帯広駅前で、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)に関して「日米自由貿易協定(FTA)を締結すると書いていたが、ぶれた。農業政策をまじめに考えたことがないから簡単に変わる」と批判。「自民党の政策は具体性があって責任を考えている。自信がある」と力説した。
2009年08月20日木曜日
|
|