土日の完全フリーと平日1日休暇をもらい、ささやかな夏休みをいただきました。
それでもかなり、リフレッシュされましたが、病院へ帰ってくると、大きなしっぺ返しが待ち受けておりました。 入院患者さんのお一人が、流産してしまったのです。 私が留守の間は、代わりのドクターが、然るべき対処をしてくれました。 そして、やむを得ず起こってしまったことに、私も出勤後から、できる限りの処置をしたつもりでした。 妊娠初期の自然流産というものは、それなりの確率で起きてしまうし、原因もはっきりせず、安静を保つこと以外にこれといって防ぐ方法もありません。 でも、患者さんの家族は、カンカンにご立腹です。 入院していたのだから、安心しきっていたのだと。 たぶん、怒りをぶつける所が無かったんだと思います。 私が休んでいた間に、医療に手落ちがあっただの、命を預かる職業の医者が休暇だの何のって・・・だの、以前、知り合いも連休の間に亡くなって、病院側に謝らせた(?)だの・・・(←これもおそらく不可抗力)。 何時間と話し合いの時間をその家族に割いても、分り得なかったのは、きっと意識の違い、壁だと思いました。 「入院までしたのだから、流産なんてするはずがない。」(患者側) VS 「入院安静までして頑張った上での結果だから、最初から予後が悪かったのかもしれない。」(医療側) 本人も、妊娠して、胎児心拍が見えたら、10ヶ月後には、元気な赤ちゃんが生まれるもんだと思っていたそうです。 気持は分るけど、長い妊娠期間には色々あるよ・・・。 その先の、妊娠に伴う病気もいっぱいあるし、胎児の病気や、分娩のリスクや、生まれた後の赤ちゃんの病気だって、そんなこと言ったら、きりがないです。 今回は、妊娠12週以降だったので、届け出が必要でした。 実は、どうもそれがネックのようで、「戸籍が汚れる」と、患者さんの父親が怒っていました。 ??? 「汚れる」って何? 望んで授かった赤ちゃんでしょ? 流産しても、例え片手の乗るほどの小さな赤ちゃんでも、その子はその子で、なんの変わりもないと思うけど。 まぁ、よくいう「五体満足」とか、誰もが望む、「パーフェクトな赤ちゃん」じゃなきゃ、受け入れられないってことなんですね・・・。 「どうにか、うまくできないか。」って・・・。そんなこと、できません!! 医療や病院への過信も良くないです。 だって、医者は神様じゃないですから。 医療にも限界はあるし、どうしようもないことなんて、いっぱいです。 ましてや、妊娠や出産の分野って、医療がかかわれる部分なんて、ちょっぴりですもん。 こういった意識や考えの患者さん達がまだ沢山いる以上、医者は24時間365日働けってことなんですね・・。 勤務医の待遇改善たって、ワークシェアリングやチーム医療、交代制なんて言ってるけど、きっと実現するのは何十年も先の話で、きっと自分は恩恵には預かれないよなー。 あのお父さんは、「私も、今の産婦人科問題については理解しているつもりです。」なんて言ってたなぁ・・・。 でも、こういった行為自体が、また一人の産婦人科医を立ち去らせる原因になってることも事実かもしれません。 お疲れさまです。大変ですよね。 お医者さまみんな命にかかわるがゆえ、感情とのはざまにたいへんな職業だと思います。 産婦人科とか小児科のお医者さまは特にのように思います。 私はいろいろありながらも、無事二人の子供に恵まれ、いまは園児の子育て中です。 で、思っていることですが、子供がかかわっていると多くの人ががむしゃらになります。 自分がたとえモンスタ-になろうとも、客観性を失うというか。 幼稚園とか学校の先生も時には不条理な思いをしていると思います。 自分の命よりも大事だってものへの感情って冷静さを保つのが難しいってことなんだろうなって思います。 でも、先生たちのこと、わかっている人たちもいっぱいいると思います。 どうか、どうか、産婦人科の先生でいていただきたい・・と身勝手に思ってしまいますm(__)m >と さん 素早いコメントに早速お返事しています。笑 そうですね、自分も一応プロなんで、そういう親心を理解した上で仕事しないといけないなーって、まだまだ修行が足りない自分です。 貴重なコメントありがとうございました。また来てくださいね。 ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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