2009年8月18日21時13分
日の丸を縫い合わせた「民主党旗」=8日、鹿児島県霧島市隼人農村環境改善センター
日の丸を上下につなぎ合わせてつくられた民主党旗を麻生首相が批判した問題で、この旗を集会で掲げた衆院鹿児島4区の民主新顔、皆吉稲生氏は18日、鹿児島県霧島市での出陣式で「事務所の不手際のため有権者、支持者、民主党などの関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました」と陳謝した。後援会も同日、「国旗の使用方法としてまことに不適切であり、深くおわびします」とするおわびの文書をマスコミ各社や支援団体に出した。
問題の旗は8日、小沢一郎代表代行を招いた霧島市での集会でステージに掲げられた。2枚の日の丸の上下4分の1程度を切った上で縫い合わせ、接する中央部分には白布をあてて民主党のロゴマークが作られている。
皆吉氏の後援会によると、当日、熱心な支持者が手作りのこの党旗を会場に持参し、後援会関係者に手渡した。受け取った側は日の丸を加工したものとは気づかず、ステージに取り付けてしまったという。
集会後、マスコミ関係者から指摘されたが、さほど問題視はしなかった。17日の党首討論で首相から批判されて初めて事の重大さに気づき、あわてて支持者に確認したという。
皆吉氏は出陣式の第一声でまずこの問題について謝り、「今後このような過ちを犯すことがないように細心の注意を払って対処する」と再発防止を図る考えを示した。
皆吉氏の陣営は、この問題で岡田克也幹事長から口頭で厳重注意を受けた。また、党をはじめ各方面に迷惑をかけたとして、21日に鹿児島入りする鳩山代表の応援演説を辞退することにした。
民主党鹿児島県連の川内博史代表は取材に対し、「国旗の使用方法としては誠に不適切。県連代表として深くおわびを申し上げる」と陳謝した。