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山城新伍さんは“元祖マルチタレント” (2/2ページ)

2009.8.15 05:02
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山城新伍さんは“元祖マルチタレント”
映画監督としても活躍した山城新伍さん【フォト】

 大ぶりのサングラスをかけ、手にした葉巻をふかす。山城さんといえば、こわもてのイメージが強いが、デビュー時は紅顔の二枚目俳優として売り出された。

 1960年の主演テレビドラマ「白馬童子」では正義の味方を演じ、チビっ子のアイドルとなった。だが、活動の場が映画へ移ってからイメチェン。三枚目キャラで幅広く活躍し、特に広島の暴力団抗争を描いた「仁義なき戦い」シリーズでは、どこか憎めない組幹部役を好演した。

 70年代半ばには、バラエティー番組に進出。司会を務めた「独占!男の時間」ではおっぱい丸出しの女の子を仕切り、深夜帯で異例の平均10%台の視聴率を稼いだ。一方で「独占−」の最終回で放送局のテレビ東京を批判し、解説者として登場予定だった同局の「木曜洋画劇場」を降板させられる騒動も。

 逆に、歯に衣着せぬ“毒舌”が注目を集め、出演番組が次々とヒット。一時は週10本以上のレギュラーを抱え、「アイ・アイゲーム」では放送禁止用語を示したフレーズ「チョメチョメ」が流行語となった。

 また、故川谷拓三さんとのコンビで出演した日清食品即席めん「どん兵衛」のCMシリーズは15年も続いた。映画監督としても多くの作品を手掛けた。映画評論家の白井佳夫氏は「東映という映画会社を象徴する名物男だった。新しい時代のタレントであり、異色のスターだった」と悼んだ。

 大の阪神ファンとしても知られた“元祖マルチタレント”が、強烈な存在感を残して旅立った。




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