酒井法子が「社長」と呼んでいたのは元弁護士の実弟。担当弁護士事務所のバックに大物政治家の影…。

P1020064.jpg“のりピー”こと酒井法子の覚せい剤事件での失踪、逃亡の全貌が分かった。
前回書いたものは、やや勘違いがあった。しかし、取材の結果、酒井と高相が「社長」と呼んで、酒井を道玄坂から連れ去ったのは、酒井の“代理人”となっている富永義政・元弁護士の弟で、建設会社「トミナガ」の取締役・富永保雄であることが分かった。富永保雄は、平成17年ごろまで同社の社長だったと思われる。現在は取締役だが、実質的には「会長職」に退き、社長は保雄氏の長男・保裕氏が就任している。
「トミナガ」は「解体工事」や「産業廃棄物収集」の事業を行っている会社で、昭和47年に設立された。本社は、何と、酒井と高相の担当弁護士が所属する「みやび法律事務所」の入る東京・虎ノ門「みやびビル」5階【写真】にある。要するに、建設会社も法律事務所も“富永一族”が経営しているのである。まさに“富永一族の陰謀”である。
構図としては、酒井の失踪・逃亡を手助けしたのは、継母Tさんと親しい関係にあった富永保雄氏で、その保雄氏が、元弁護士である兄の義政氏に“代理人”を依頼し、警視庁組織犯罪対策5課と渋谷警察署との交渉に当たった。その結果、出頭で話し合いがつき、保雄氏が酒井に同行する形で警視庁の施設に出頭したというわけだ。つまり、酒井の一連の逃走劇は、富永兄弟によって行われた。
酒井の覚せい剤揉み消しも、元弁護士である義政氏だったら朝飯前である。しかも、「みやび法律事務所」の事務局長も義政氏の弟(四男)の忠男氏が務めている。まるで、マッチポンプのような展開である。それだけではない。取材の中で、とんでもない事実が発覚した。何と、この「みやび法律事務所」のバックにはM元首相がついているというのだ。
「M元首相と富永義政・元弁護士との関係は法曹界で有名でした。やはり、不動産、産廃事業の法律事務所だけに、強力な後ろ盾が欲しかったのかもしれません。今回の酒井の覚せい剤事件でも、裏でM元首相が動いている可能性が十分にあります」(関係者)。
しかし、M元首相と言えば、愚息が西麻布の問題のクラブ「A」に出入りしていると言われる。選挙も不安で心配だろうが、愚息のことも、きっと不安なはず。それにしても酒井の事件は、19日の拘留期限を前にとんでもない方向に動き出してきたものである。もっとも、これで酒井を「不起訴」や「起訴猶予」にしたら、それこそ酒井にとっても不幸なことだと思うのだが…。