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| 柏戦に向けて調整する堀之内（右）や原口（左）ら浦和の選手たち＝１８日午前、大原サッカー場 |
リーグ戦４連敗中で４位（勝ち点３４）の浦和はリーグ第２２節の１９日、勝ち点１７で１７位の柏と対戦する（１９時３０分・埼玉ス）。フィンケ監督は「（前節の）Ｇ大阪戦はいいパフォーマンスをしながら勝てなかったが、暗くなる必要はない。自分たちを信じて次の試合に臨む」とホームで公式戦６試合ぶりの勝利を誓った。
チームは１８日午前、大原サッカー場で約１時間調整。坪井と鈴木の出場停止に加え、山田直が左足首ねんざで出場しないことになった。闘莉王は故障を抱え、先発メンバーは流動的。堀之内をセンターバックに起用して、細貝と阿部がボランチを組み、右サイドハーフはエスクデロか。
強行出場が予想される闘莉王は「百パーセントの力を出せる状況ではないが、もう負けられないし、いい試合をしても勝てないというのは良くない」と気合十分だった。
苦難を成長の糧に
航海に例えるなら、浦和は今、荒波にのみ込まれている。公式戦５試合連続無得点で５連敗。加えて左足首ねんざで山田直が離脱し、柏戦は鈴木と坪井が出場停止、故障明けの闘莉王も万全の状態にはほど遠い。浦和は今季始まって以来、最大の苦難を迎えている。
１点奪えれば状況は大きく変わるはずだが、その１点があまりに遠い。ショートパスで攻め上がるまでは目指す形が垣間見えるものの、ゴール前で失速。最後のくさびのパスが入らず、敵陣を崩し切れない。前節のＧ大阪戦ではシュート数こそ上回ったが、決定機は相手が上回った。
フィンケ監督は「得点チャンスを数多くつくり出せていれば、得点できる確率はそれだけ高くなる。近い将来ゴールは必ず生まれる」と言うが、闘莉王は「いい試合をしても勝てないというのは良くない」とジレンマを口にする。
航海は順風満帆にはいかないものだ。ただ、逆境は大きな力を生む源にもなる。台所事情は厳しいが、ここで目指す形で勝利できれば、大きな成長の礎になる。柏戦後は２２、２９日と２週連続でアウェー戦。真夏の悪夢は、柏戦で終止符を打たなければならない。
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