広島電鉄(広島市中区)は、南区宇品御幸で約60戸の分譲宅地とスーパーなどが入る商業施設を開発する。日本たばこ産業(JT)の社宅跡地の約2万平方メートルで、2010年末の分譲開始を目指す。「都心回帰」の傾向が強まる中、市中心部に近い立地をアピールする。
計画は「宇品御幸プロジェクト(仮称)」で、宅地は1区画40坪(132平方メートル)程度を約60区画整備する。宅地の分譲と建て売りを検討している。残りは商業施設用地に充て、土地を賃貸しスーパーなどを誘致する。開業時期は未定。
広電の宅地開発は、これまで佐伯区、安佐南区などの郊外の団地開発が中心だった。「都心回帰」傾向が強まっているとみて、市中心部に近いエリアの開発に乗り出す。
広電は「宇品地域は人気がある。優良な住環境を提供したい」としている。
【写真説明】広電が分譲宅地と商業施設を開発するJTの社宅跡地(広島市南区宇品御幸)
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