「大変だ!kmタクシーが事業認可取消しの危機だ」
この間、新聞に「国際自動車が事業認可取り消しか?」というニュースが載っていました。
タクシーに関わっている人達にとっては誰もがビックリしたニュースだったと思います。
国際自動車といえば、東京四社と呼ばれている中の一社で、日交と肩を並べる大手タクシー会社です。
そのタクシー会社が国土交通省関東運輸局の監査で、運転手の違法な超過勤務の実態が指摘され、過去3年間で一定の累積違反に達した為、道路運送法の処分基準に基づき、タクシー・ハイヤー事業許可取消処分になるということです。
7月16日に会社の聴聞を行い、その結果を踏まえて最終決定が下されるというのが新聞を通しての情報です。
これが決定すれば、タクシー・ハイヤー合わせて2000台近くを保有しているので、4000人位のタクシー・ハイヤー運転手に影響が出ることになるでしょう。
タクシー運転手仲間の風聞では、日交や国際(km)は運転手の営収(営業成績)についてかなり厳しい要求があり、運転手にはプレッシャーになっているという話をよく聞きます。
それに引き換え、我が勤める大和(だいわ)自動車交通は、運転手に「営収をいくら以上やってこい」とか、いわゆる「足切り」といって営収が一定額に達していない時の罰則もなくて、朝、営業に出発する前の点検点呼では「無事故・無違反で、自転車・オートバイに気をつけて、よく休憩を取って、時間内に帰ってくるように。気をつけて行ってらっしゃい。」と言って送り出し、帰庫すれば「お疲れさまでした。ご苦労さん。」と言って労をねぎらってくれます。
大和自動車交通という会社は本当に運転手を大事に、大切に扱ってくれている会社です。
そうなるとぼくも会社に対する愛社精神がもくもくと沸いてきて「会社のためにガンバルぞーッ」という気持ちになってしまう自分がいます。
タクシー業界の現状は、規制緩和により新規参入のタクシー会社が増え、タクシーの台数が増加したことに加えて、昨年9月のリーマンブラザースの破綻以来、売上が30%位低下してしまって経営危機に陥っているタクシー会社がたくさんあるやに聞いています。
ぼくの勤める大和(だいわ)タクシーだって例外ではないと思います。
これを乗り切るには運転手の一人一人がもう少し頑張って営収を上げるように努力するしかないと思います。
要するに個々のタクシー運転手の平均営収のレベルアップを計ることです。
そのためには
1.会社と組合とがコラボレートして、個々のタクシー運転手の平均営収アップを目的とする勉強会を開催する。
特に会社全体の平均営収以下の運転手に積極的に参加してもらう。
これはだれも損をしない、三方一両得である。
2.積極営業をして、無線契約先(会社・個人共)や、大規模ビルや大病院の独占タクシー乗り場の設置を進める。
3.志を同一にするタクシー会社とのグループ化を進めて、数と規模のメリットの拡大を計る。
これがぼくの
「社長になったつもり」のたわ言でした。