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【格闘技】内藤VS興毅 大みそか決戦浮上2009年8月18日 紙面から WBC世界フライ級王者内藤大助(34)=宮田=とWBA同級1位亀田興毅(22)=亀田=の年末決戦が浮上した。WBCは、内藤陣営に対して8月末までに同級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=と統一戦を行うことを義務付けていたが、公式ホームページで「統一戦を行うことを条件に、両者に選択試合を1試合行うことを認める」と発表した。これにより、内藤陣営は指名試合を回避。挑戦者を選ぶことが可能となり、世間の注目を集める内藤×興毅の実現へ一気に動きだしそうだ。 内藤は、5月26日に行われた熊朝忠(中国)との5度目の防衛戦で両目尻を負傷。試合後90日以内にポンサクレックとの統一戦を義務づけられていた内藤陣営は、WBCに負傷を理由に延期を要望し、承認された。 これにより、WBCは統一戦を行うことを条件に、内藤とポンサクレックの両陣営に選択試合を1試合行うことを認めた。ポンサクレックは、8月28日にタイ・チェンマイで升田貴久(三迫)と暫定王座の初防衛戦を行うことになった。一方の内藤陣営は、宮田博行会長が普段から「内藤の現役生活は残り少ないから、なるべく稼がせてあげたい」と話しており、注目度が高い興毅戦へ乗り出す可能性が高い。 もちろん興毅にとっても望むところ。次男大毅が、10月6日にWBA王者デンカオセーン(32)=タイ=へ挑戦することが決定。当初ターゲットにしていたWBA王座を譲った格好になった。年内2階級制覇をめざす興毅の視界には、当然WBC王者内藤が入る。亀田ジムの五十嵐紀行会長は「(興毅は)WBAもCもターゲットです」と話し、交渉のテーブルに着く準備があることを明かした。 昨年、内藤4度目の防衛戦の相手として、興毅の名前があがった。一度は交渉したが、興行権をめぐり折り合いが付かず決裂した経緯がある。両陣営にとってのキラーカード。さて、今回は実現なるか−。
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