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『天皇家の財布』(森暢平・著)という本がございます。 それによりますと、1989年7月に、昭和天皇の遺産は20億円と公表されております。 一国を代表する王族の個人資産としては、きわめて少ない金額でございます。 天皇陛下は、世界で最も高い位にある王族であるとされているにもかかわらず、個人資産を殆どお持ちにならず、実に質素であられます。 ----------------------------------------------------- 【時事通信】世界一の金持ちはタイ国王=王族長者番付、天皇陛下は選外−米経済誌 米経済誌フォーブスは21日までに、世界の王族長者上位15人の番付を公表し、タイのプミポン国王が推定純資産350億ドル(約3兆8000億円)でトップに立った。第2位はオイルマネーで潤うアラブ首長国連邦(UAE)のハリファ大統領(アブダビ首長)で、推定純資産は230億ドル(2兆5000億円)。3位はアブドラ・サウジアラビア国王の同210億ドル(2兆3000億円)だった。英国のエリザベス女王は12位にランクインしたが、天皇陛下は15位以内に届かず、順位は不明。 ----------------------------------------------------- 天皇家の方々が実際に自由に使えるお金は、お一人あたり推定500万円程度とされております。 しかも、天皇皇后両陛下は、祭祀、国事、賓客の接待、国体等への御出席などの激務を日々こなされていらっしゃいます。 天皇陛下が世界で最も高い位にある王族であるということは、ローマ法王庁が認めている通りでございます。 ---------------------------------------------- 世界的権威の国際的な秩序順位: 1位 天皇陛下(emperor) 2位 ローマ法王(Pope) 3位 英国女王(Queen) 4位 アメリカ大統領ほか各国大統領(president) 5位 日本国首相ほか各国首相(premier) ---------------------------------------------- したがいまして、ローマ法王が来日したときには、必ずローマ法王から天皇陛下にご挨拶にうかがい、ローマ法王が下座に座り、天皇陛下に訪日のご挨拶をしなければなりません。 天皇陛下は、世界中のどの王族や首脳のもとに行かれても、常に上座に座り、ご自分からご挨拶に行かれる必要はございません。 天皇陛下が諸外国に行かれましても、常に相手先の国王や大統領のほうが、わざわざ天皇陛下にご挨拶に伺うしきたりになっているのでございます。 もしも全世界のあらゆる大統領、首相、王などの集まりがありますと、日本の天皇陛下が最上位の座に座ることになります。 こうした国際的な順位付けは、1)地位・権威の高さ、2)王朝の古さ、3)男系であることの3つの条件から判断され、いずれの項目におかれましても、天皇家は圧倒的に世界随一の格付けを誇っております。 【主な君主国の継承】 国名 世代数 起源 継承 ----------------------------------------------------- 日本 125代 紀元前660年 男系継承、世界最古・世界最長 デンマーク 54代 900年頃 女系容認 イギリス 40代 1066年 女系容認、現王室の初代はドイツ人 スウェーデン23代 1523年 女系容認、現王室の初代はフランス人 スペイン 17代 1479年 女系容認、現王室の初代はフランス人 タイ 9代 1782年 王が任命(王族男子) オランダ 6代 1815年 女系容認 ベルギー 6代 1830年 女系容認、王室の初代はドイツ人 トンガ 4代 1845年 女系容認 ノルウェー 3代 1905年 女系容認、現王室の初代はデンマーク人 サウジアラビア6代 1932年 男系継承 ----------------------------------------------------- これを見ましても、日本というお国柄の特異性が現れております。 はっきり歴史の残っている王朝が1500年以上続いた例は、日本以外は古今東西絶無でございます。 日本民族は1つの王朝を古代から連綿から受け継いできた非常に稀有なるお国柄なのでございます。 まさに皇室は世界に誇るべき世界遺産であり、人類の至宝であると申せましょう。 しかも日本国の素晴らしいところは、天皇家が武力で国を統治した独裁者ではないという事実でございます。 日本は祭政一致が基本でございますが、天皇家は一貫して「まつりごと」をその主たる行為とされております。けっして武力による統治ではございません。 終戦後、天皇陛下は人間宣言をされ、象徴天皇になりましたが、ある意味で原点回帰であったと申せましょう。 古代は祭政一致の時代もございましたが、それは平和な時代のお話しでございます。 国がいくさに明け暮れるようになりますと、権力者が現れ、日本国の支配構造を構築する王(藤原家、織田信長、豊臣秀吉、平家や源氏など)が現れましたが、常に天皇家はその上に君臨する存在でございました。 天皇家と政治権力は、別のものと考えたほうがよいのではないかと存じます。 天皇陛下のお立場は、常に神道の代表なのでございます。 すなわち、日本民族を代表する神主の法王として、日々、祭祀を行い、日本の国民が幸せになるように、日本国が平和であるように、常に祈り続けている尊い存在なのでございます。 日本に生まれた私たちは、そうした天皇家の存在をもっともっと誇りにしてもよいのではないかと存じます。
最終更新日
2009.08.08 16:26:25
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