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男女が仲良く睦み合うさまは、神々の愛でるところであり、本来の人としての最も自然な営みでございます。 そのための出発点が家庭でございます。 私は神主の娘として生まれたため、神々様にお仕えする身として生涯独身を通すつもりでおりました。 ですが、このような私をもらってくださる方が現れ、一男一女を生み育てました。すでに孫をもつ身でございます。 生まれも育ちも異なる男性との結婚生活を経て、私のそれまでの人生の認識が倍以上に広がりました。 さらに子宝にも恵まれ、独身時代の人生の幅を10とすれば、結婚や子育てを通して100にも200にも至った感じが致します。 巫女として独り身で生きていたらおそらく到達できなかった、静かで平穏な心持に至ることができました。 悟りを求めずして、自ずから悟らせていただいたような心持でございます。 もはや一切の悔いはございません。 傘寿を超えて振り返ってみれば、仕事にも、家庭にも、本当に恵まれた半生でございました。 大好きな、楽しく、優しい夫でございました。 経済的には苦しいこともございましたが、生真面目な私をいつも笑わせてくれる夫でございました。 50年間連れ添いました。 嬉しいことも、そうでないことも、いろいろございました。 いまにしておもえば、すべて楽しきことばかりでございました。 明日7月10日は主人の命日でございます。ブログはお休みさせていただきます。 たくさんの思い出とともに、生前とかわらず楽しき日々を過ごしております。 秋桜は幸せ者でございます。
最終更新日
2009.07.09 21:38:08
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