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ブログ閉鎖のご挨拶

August
18
2009

 星野アイエヌジー株式会社は、増資に伴いアイエヌジー株式会社(仮称)へ社名変更の準備をしています。(現在、同社では調査を含めた手続き中です。)巷間噂されている私との関係に関し、社名から星野をとることで誤解を招くようなことが無くなると思い、私から提案させていただきました。誤解の無いようにはっきりと書きますが、私は同社の社員でもなく、また株主でもありませんから、給与、賞与は一切受け取ってはいませんし、当然のことながら配当もありません。女房に関しては、女房の親元より出資を仰いでいる関係上、役員として参加することが(出資の)条件となっていましたので、止むを得ない処置ですが、現在この件も交渉中です。技術的なフォローやその他運用上のアドバイスは行っていますが、個人的にはすべて無償ということになります。

 増資に関しては、後日同社から正式なアナウンスがあると思いますので、私からの発表は差し控えたいと思っていますが、私のブログに関しては同社サイトからのリンクを外そうと思います。今後、私の個人サイト「負けるが勝ち」も残念ですが閉鎖の方向で検討していますので、足掛け6年間に及ぶブログを終了させていただくことになりました。ご愛読くださいました多くの皆様に心よりお礼申し上げます。
 なお、本件に関しましては、同社幹部と監査役を交え、また同社株主の意向を反映した形で、本年度7月の取締役会で決定した事項であり、本ブログへの書き込み等が原因ではありませんので、誤解のなきよう申し添えます。

 

 本心を言えば、まったく金銭的な関係はなかったとはいえ、社員達の好意で冠していただいた「星野」が無くなるのは、寂しいです。しかしこれで、同社が社員MOBという形式で発足し、第三者の増資を今回受け入れることで、完全な独立企業であることが、証明されると思いますし、計画的または作為による部分的継承でないことが、ご理解いただけると思います。私自身、ソルダム株式会社の倒産に関しては、不渡りが発生することすら、3日前まで判らなかったわけですから、計画(倒産)など出来ようもなかったわけです。ただ、ソルダム株式会社の事業のうち、WiNDyに関する部分を社員達が引き続きやってゆきたいという意志を示してくれたために、1回目の不渡り以降、部分的に譲渡し、未払いの給与支払い等に充てています。その際、同社の出資金は全額社員によって賄われていますので、同社の成り立ちについては問題ないと考えています。

 

 私としては、星野金属工業㈱倒産時と同様にソルダム株式会社の場合も、個人のお客様へのご迷惑を最大限回避するという考え方に立ち、全力で対応を行ってきました。おかげさまで個人のお客様への金銭的なご迷惑は1件たりともおかけしていません。個人のお客様に対する弁済プロセスで私財等はすべて拠出しての処理を行いました。 また、特定大口債務に関しましては、事業引渡し等が(借り入れの)条件となっていませんでしたし、むしろ私は出資であると理解していました。事業そのものの継続に関しての決定権を融資の段階で(事実上)委ねていたために、私自身の決裁権は事実上ありませんでした。従いまして作為による事業停止という事実はまったくありませんし、資金の私的流用等一切ないことは、整理回収機構との民事裁判、税務当局との話し合い、各監督官庁および顧問弁護士等で証明できます。また、事実関係についても後日機会が得られれば、著作という形で、すべて公表しようと思っていますが、時期はいまのところ未定です。

 

 最後になりましたが、私は事業停止によって債権者の皆様に対するご迷惑を常に最小限にしようと努力してきました。取引先であった星野金属工業㈱倒産に至るまでの支払方法の改善や倒産後の処置に関しても常に積極的に協力してきたつもりです。また、ソルダム株式会社倒産後、債権者の皆様に対しては出来る限り私財や個人的な借り入れにて対処してきました。しかし、力及ばずご迷惑をおかけしてしまった小口の債権者の方も何社かいらっしゃいます。そのことが最大の心残りです。
 星野アイエヌジー㈱は、社名変更後、新たな気持ちでスタートとなるでしょう。そして、本当に厳しい経済状況が続きますが、何とか乗り切ってくれるだろうと確信しています。お客様、WiNDyファンの皆様の心からのご声援をいただきますようお願い申し上げます。


 足掛け6年間の長きに渡り、延べ123万以上のアクセスをいただきました。長い間、ご声援いただきまして本当に有難うございました。

 

  

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期待に応える

August
17
2009

 陸上世界選手権のウサイン・ボルトの9秒58という世界新記録・・・。北京オリンピックで彼が世界新9秒69を出したとき、その余裕の走りで「きっちり走ったらどこまで記録が伸びるのかわからない・・・」と世界中が期待しました。そして1年後、本当にこの記録を出してしまうということの、強さというか強靭な精神力には、驚かされる。一体、どうすればそんな精神状態を維持できるのか。前回金メダル獲得以降、TVドキュメントなどでは、彼の生活はがらりと変わったと放映していた。自動車事故で負傷もしたし、取材で追い回されもした。さらには、収入も増え、環境は大きく変わっただろう。にもかかわらず、こうした大記録を、期待された大会で期待通りに出してみせるというのは、記録自体もさることながら、その精神力そのものが驚嘆に値する。偉業を成し遂げる人を我々凡人が容易に理解できるはずもないが・・・。 

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

サマーウォーズ

August
16
2009

 家族に付き合って早朝から起きだして映画(アニメ)サマーウォーズを観て来ました。いかにも今風の本で、日本の古き良き伝統や家族というものを、サイバーポータル「OZ」というものに対比させて、上手く書いてありました。時代が、ネットと切り離せなくなって行く今、違和感を感じてる人もきっと多いはず。しかし、その違和感を最初から否定というか、当たり前の前提として、処理してしまうとこういうストーリーもありなのかな、と。それで観る側は(アニメ)ということもあって、ごく自然に受け入れてしまえるのが、今の時代なのかな、と思いました。高校生くらいの年代では凄く感動してしまう作品のようで、娘の友人達には高評価だったといいます。もちろん、娘も「良かった」と満足そうでした。

 

 つくづく、歳を取ったと感じました。まだ、私が高校生の頃は、パソコンさえもなかった。大学生となり、個人にホビーとして徐々に広がりつつあった時代、ようやくパソコン通信が出始めましたが、かんたんなプログラム交換とか、そんなことが出来るのは分かっていても、その意味がよく理解できませんでした。人生の途中で大きく変化することを受け入れるのには、それなりの時間がかかるものです。ところが、娘の世代は物心つくとすでにインターネットがある。携帯も急激に普及してきた。こうなると、それを受け入れるのはごく自然なことなのでしょう。その世代感というものは、大きい隔たりがあって当然なのかもしれません。

 

 自作パソコンも、すでに歴史を語るような時代ではなくて、モノづくりを語る時代でもないのかもしれません。大切に思う気持ちはしっかりと保持してゆけばいいわけで、その上で新しい方向性を切り開かねばいけません。そういうことが、できるかどうか・・・。業界云々よりも、すべては自分自身、そしてアイエヌジー自身の問題です。この休み中、大いに反省をしました。我々の努力の至らなさが、そして次世代を切り開けないもどかしさが、自作ファンに伝わっているのだと思います。大きく変わらなければいけないのは、ほかならぬ自身であると葛藤しています。

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難しい課題

August
15
2009

 終戦の日です。戦没者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 さて、NHKで「核問題」について真剣な議論が繰り広げられていました。これは本当に難しい課題として今後も、議論してゆかねばならないと思いますが、「日本が核武装すべきかどうか」という点について、番組を見ながら女房といろいろ話し合って見ました。番組ではその前提として「核は抑止力になるのかどうか」ということが大きなテーマだったと思います。実際、核が本当に抑止力になっているのかどうかは、わからないというのが私の感覚です。「やったらやられる」から「やらない」というのが、抑止の本質というよりも、核を外交手段として使ってきたというのが、戦後の歴史のような気がします。いわゆる「外交上の脅し」です。それが、核拡散防止条約の枠外で核が広がっている現状で、はたしてどうなのかと。それが外交上のアドバンテージになりうるのかというと、疑問な点も少なくないです。それから、日米安保に基づいてアメリカが核の傘で日本を守ってくれるのか、という点についても議論になっていた。仮に日本が核攻撃を受けたとき、アメリカはその報復手段として本当に核を使うのだろうか?といえば、これも非常に困難が予想されます。ですから、実際にはこうした議論に終止符を打てないでいるわけです。何もかもが、「判らない」というのが現実で、なお、一方ではすぐ隣国が核武装を着々と進めているという現実もある。国民の生命と財産を守るために核武装は止むを得ない選択だ、という意見も真っ当なものだと思います。しかし、明確な結論を出すことが出来ないのであれば、理想を追求した方がいいようにも思える。唯一の被爆国として、核廃絶を理想に掲げ、立場を堅持してこその日本なのかもしれません。結局、女房も私も結論を出せなかった。しかし、今度やったら承知しないよ!という感覚は同じだったのかもしれない。

 

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