慢性の皮膚病である乾癬(かんせん)の新薬承認を求めて、患者団体がおよそ5万通の署名と要望書を厚生労働省に提出しました。
乾癬は、皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に「かさぶた」のようなものができて、はがれ落ちる病気です。激しい痒みや痛みを伴い、日本国内にはおよそ10万人の患者がいると言われています。
他人にうつる病気ではありませんが、その外見上などから誤解を受けることが多く、患者の精神的苦痛も大きいと言われています。
治療に高い効果が期待されているのが「アダリムマブ」などの生物学的製剤です。すでに国内では関節リウマチの治療に使われていますが、乾癬の治療には承認されていないことから、患者団体がおよそ5万通の署名と要望書を厚労省に提出し、早期の承認を求めました。
これに対し、厚労省は「重く受け止め、少なくとも遅くならないよう努力したい」と話しています。(13日02:13)