最後の夏「全力出す」 県内唯一、高校女子レスリング選手 2009/8/16 14:37
徳島県内でただ1人の高校女子レスリング選手、金丸茜さん(17)=池田高校3年、東みよし町加茂=が、17日に千葉県佐倉市で始まる全国高校女子レスリング選手権大会に出場する。金丸さんにとって高校最後の大会。「悔いが残らないよう全力を出し切りたい」と上位進出を狙っている。
金丸さんはフリースタイル52キロ級に出場する。同級は選手層が厚い激戦区。金丸さんは勝ち抜くために、8日からの直前合宿で、得意技のローリングに磨きをかけた。
小学2年の時、病弱だった体を鍛えようと地元のレスリングクラブに入門。持ち前の負けん気と優れた運動能力で、6年の時には全国3位になった。
三加茂中学時代は姉の影響でバスケットボール部に所属していたが「自分にはやっぱりレスリングが合っている」と、高校でレスリングを再開した。
池田高校レスリング部の部員は10人。練習は普段の日で一日2時間半、筋力トレーニングや打ち込みなど男子部員と同じメニューをこなすため、体力的にきつく、何度も退部を考えた。だが、仲間や監督らの励ましを受け、思いとどまった。
全国選手権では1年生の時には1回戦で、昨年は2回戦で敗退。金丸さんは「ほかに女子選手がいなくても頑張れたのは周囲のおかげ。勝ち進んで恩返ししたい」と話している。【写真説明】男子選手を相手に練習に励む金丸さん=三好市池田町の池田高校