岡山放送局

2009年8月17日 18時13分更新

三菱水島生産回復で雇用拡大へ


岡山県倉敷市の三菱自動車工業水島製作所は乗用車の海外での売り上げに回復の兆しが見られることから11月をめどに生産体制を2交代制に戻したうえで、新たに1000人規模の従業員を採用する方針を固めました。

三菱自動車工業は去年秋以降の深刻な自動車の販売不振を受けてことし3月までに倉敷市の水島製作所で働いていたおよそ1400人の派遣社員などのほとんどを削減したうえ、夜勤をなくして昼間の勤務だけで生産を行ってきました。

しかし中東を中心とする海外で乗用車の販売に回復の兆しが見られることから、水島製作所ではことし11月をめどに夜勤を再開し2交代制に戻す方針を固めました。

これに伴って水島製作所では派遣の契約を打ち切った人を含め新たに1000人規模の従業員を段階的に採用する方針です。

水島製作所では乗用車の製造ラインの稼働日をことし2月には1か月間に7日間だけにするなどして大幅な生産調整を続けてきましたが、すでに今月から生産調整の目的で製造ラインを停止する日を設けるのをやめているということです。

三菱自動車では愛知県岡崎市の工場でも新たな従業員を採用する方針を打ち出していて、去年秋以降の大幅な減産の後、ようやく生産回復へ向けた動きが出始めています。