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真壁G1初V!デビュー13年目雑草男

 中邑にキングコング・ニードロップを放つ真壁(上)
 中邑にキングコング・ニードロップを放つ真壁(上)

 「新日本、G1クライマックス」(16日、両国国技館)

 雑草男が大輪の花を咲かせた。真壁刀義(36)が決勝で、中邑真輔(29)を撃破し、G1初優勝。賞金1000万円を手にし、デビュー13年目で新日本のシングルタイトルを初めて獲得した。9・27神戸大会でIWGPヘビー級王者・棚橋弘至(32)への挑戦が確実で、一気に頂点を狙う。

  ◇  ◇

 ついに頂点に立った。大流血した真壁が「マカベ」コールを背に、中邑の腕十字を逃れた。ラリアートからスパイダージャーマンで逆転。急降下ヒザ爆撃連発で栄冠をたぐり寄せた。

 初Vを決めたリング上で真壁は「死んでも言いたくねえけど…、サンキューな」とファンに感謝した。G1ではリーグ戦を連敗スタート。そんな逆境を持ち前の反骨心ではねのけた。

 96年入団。アマレスエリートの同期藤田和之(現格闘家)に対し、真壁は学生プロレス出身。そんな“雑草男”は、先輩たちに理不尽なまでにシゴかれた。試合の負傷も重なりきゅう覚の機能を失った。「第三世代」永田らと、棚橋と中邑らの有望新人に挟まれる、世代的な不運もあった。

 転機は左アキレス腱を断裂した05年のG1だった。一時は「引退も考えた」という真壁は自らの信念を貫こうと、デスマッチ路線を開拓し、ようやくブレークした。

 試合後、ゼロワン・崔領二からは対戦要求されたが、IWGP戦が最優先。「他人に夢を与える人間が、夢を見ないでどうするんだ」。このままエースの座を狙う。

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