(CNN) ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(64)が自宅軟禁中に米国人男性の来訪を受け入れたとして有罪判決を受けたことについて、国連安全保障理事会は13日、「重大な懸念」を示す報道声明を出した。一方、欧州連合(EU)は同日、ミャンマー軍事政権への追加制裁を発動した。
今月の安保理議長国、英国のサワーズ国連大使は記者団に、「安保理のメンバーはスー・チー氏が受けた判決とその政治的影響に重大な懸念を表明する」と述べた。同大使によれば、安保理各国は、軍政側がスー・チーさんの刑期を3年から1年半に短縮したことを評価する一方、国民全体による和解を実現するため、スー・チーさん側との「真の対話」に向けた環境づくりに一層の努力を要請。また、政治犯を全員ただちに解放するよう求めている。
スー・チーさんの判決をめぐっては、EUもこの日、「重大な人権侵害」とする声明とともに、裁判にかかわった司法関係者らを入国禁止や資産凍結の対象とする新たな制裁を発表した。