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  必読日替わりメモ

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勝手なお願い : インターネット航空雑誌ヒコーキ雲の更新作業は早朝半眠状態の時に行うことが多くミス多発です。気付いての修正がありますので数時間後にもう一度見ていただくようお願いします。 佐伯邦昭
 
日替わりメモ090817

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N663 ニュースフラッシュ 2009/08/16 広島に一泊したバスラーBT-67

○ バスラーBT-67

  昨日のお天気は曇り、交通情報の広島県内はいずれも渋滞なしというので、1年ぶりにカメラを持って広島空港へ行きました。

 首相特別機などが使う9番スポットに止まっているバスラーBT-67が左斜め前からよく見える場所がありましたが、二重のフェンス越しではどうにもならず、先客の脚立を拝借しました。貸して下さった方に改めてお礼を申し上げます。

 車中で、千葉のSさんから「14:10 departureですよ」という情報を頂いていた(携帯使用の道交法違反を犯す)ので、時間があり、飛行場東の展望広場(駐車場は無料)で定期便の離着陸を眺め、1時半に空港ビル展望デッキへ移動しました(駐車場は有料)。

 ここで、名古屋の下郷松郎さんに久しぶりに会いました。短い時間でしたが、本邦第一級の航空機研究家とも言うべき彼からいろいろと教わりました。昨日の日替わりメモに3本線で消している部分もそのひとつ(汗顔の至り)。機体前後の付き出しは資源探査の計測装置、後ろはMADではないかということです。お腹にも計測ポッドを付けることもあるらしいですが、この日は見えませんでした。

 私は慣れぬ離陸撮影のカメラワークに引きずられて、DC-3離陸の余韻を確かめ得ませんでしたが、下郷さんは「走り出したらすぐに尾輪が上がりましたね」と、そこがレシプロエンジンと違うところでした。

 一昨日来、いろいろと書きましたが、操縦席窓のあたり、主脚、尾輪それに垂直尾翼の形状はDC-3そのものであり、ファンとしてやはり懐かしかったことを告白しておきます。この系統の飛行を見るのは岩国のC-117D以来何十年ぶりでありました。

 

日替わりメモ090816

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HOME [表紙絵37] 夏の思い出 ・雑草に侵食されそうなマルヨン  ・順調な生育の稲田のビーチ
A6304 航空史探検博物館 岡山市 旧岡山スカイガーデンに残るロッキードF-104J 夏草のびる
A6406  航空史探検博物館  広島県東広島市 田島運送の田んぼ内 ビーチB-50とセスナ150 2年前と著変なし

○  中国地方民間施設で唯一のロッキードF-104

 昨日は、四国で唯一のロッキードF-104のことを書きましたが、瀬戸内海をはさむ中国地方では、さすがに航空自衛隊基地があるので、防府に2機と美保に1機残っています。その上に心配されていた岡山市の閉園遊園地の76-8687がまだ健在でした。園内の手入れがされていないので、夏の季題として表紙絵に取り上げざるを得ないのがつらいところです。

 こういうのは、防衛省として法的にどのような扱いになるのでしょうか。引き取る企業が現れるような情勢ではありませんから、来年あたり灌木が翼を付き破ったりして、芭蕉が中尊寺で詠んだ句のようになるのでしょうね。

 岡山から2号線を百キロほど西へ下って東広島市の田んぼの中のビーチとセスナ、墓参のついでに毎年写真を撮っていますが、今年は2年前と変わりなし、青々と伸び揃っている稲を従えてB-50は片方のプロペラ無しの姿を空に向けていました。雨が多くて稲がひょろ長いような気がしないでもありませんが、一応は、夏の風物詩としておきました。

○ バスラーBT-67

 昨日は、雨模様とUターンラッシュに嫌気がさして広島空港行きはやめました。ダグラスDC-3ファンとしては、ターボプロップエンジンに換装だけならともかく、機体の前後にバランスウエイトか何かを突き出した奇妙な姿は、非常に違和感があって現物を特に見たいという気持ちがわきません。珍機ということの取材なら、今日、天気が良くて気が向けば離陸を撮りにいってみようかなという程度です。 

 

日替わりメモ090815

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調査研究コーナー 日本におけるダグラスDC-3研究 JA5015 新 フィリピン Southern Airlines向けのカラー写真 
調査研究コーナー 日本におけるダグラスDC-3研究 JA5058 新 フィリピン Southern Airlines向けのカラー写真
A7304 航空史探検博物館 愛媛県西予市 城川総合公園のF-104DJの近況 

○ ダグラスDC-3 2題

・  フィリピンに売却したダグラスDC-3の2機が、東京国際空港整備場で整備を受けているらしい場面は、戸田さんがデッキから日航のDC-6Bを写した写真の中にあります。ブローニー判の普通カメラしか持っていなかったことを44年もたった今頃後悔しておられますが、いえいえ、Southern Airlines向けのカラー写真は日本におけるダグラスDC-3研究に初登場であり、貴重なものです。JA5015と5025を精一杯拡大してそれぞれのページに収めました。(他にも日本国内航空のCV-240とYS-11、日航の初期社章が見えて、そっちも貴重品ですが、今朝は目をつむっておきましょう。)

          

・ バスラーBT-67

 さて、ダグラスDC-3なら佐伯だろうというので、先日来、いわゆるターボプロップエンジン付きDC-3 バスラーBT-67の来日の情報をたくさん頂いています。
 初めは、7月末に那覇に来て広島、千歳と飛ぶという情報でしたが、これは空振りでした。

 実際には、昨日、ロシアのPETROPAVLOVSK空港から新千歳へ飛来し、一泊しています。予定では、今日15日午後6時前に広島空港へ来てステイ、明日午後2時過ぎに那覇へ向かうということです。SPECTREMという会社で、ナンバーはZS-ASNです。

 C-47Bを改造したみたいですが、純粋なDC-3マニアとしてはとがったくちばしの機首の形に、どうも好感がもてないですな。しかし、もとはと言えばダグラスのオクラハマ工場あたりで生産されたものでしょうから、親類に会うつもりで広島空港へ行ってみますか。ただし、山陽道上りは大渋滞間違いなしで巻き込まれるんではないかと心配です。

 岡山のHAWKさんあたり、逆方向でスイスイと来ませんかね。もっとも帰りは地獄になりますけど。

 

○ 四国で唯一のロッキードF-104

 そのHAWKさんが経年報告をしてくれているおかげで、城川総合運動公園のF-104DJデータベースをgochi-zohさんが見つけてくれました。さっそく現地に行って対面し感激したとのメールを頂き、制作者もうれしく思っています。なにしろ、数少ない現存のマルヨン複座機であり、四国では唯一のマルヨンですから、しっかりと管理してくださるようにインターネット航空雑誌ヒコーキ雲から西予市長さんにお願いをしようと考えています。

 

日替わりメモ090814

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N661
A1001 
ニュースフラッシュ 2009/08/09 航空自衛隊千歳基地2009航空祭 更に写真追加
航空史探検博物館 千歳基地 常設展示機、広報館のF-86F模型など写真追加
A3609 航空史探検博物館 東京都府中市 航空自衛隊府中基地 のF-104Jの説明板を追加 

○ 続々々  千歳基地2009航空祭

 千歳基地2009航空祭の午前中、霧で厳しい撮影条件ながら飛行展示写真をいくつか追加紹介しました。F-2の航過飛行もありましたが、撮影者は滝川スカいスポーツ振興協会の資金稼ぎのブースでセスナL-19のプロペラを見つけて、価格交渉の最中に1回限りの航過のために撮り逃がしたとか。でも、この貴重品はゲットしたそうで、そのうち航空史探検博物館へ登場してもらえるでしょう。

 防府航空祭では中国航空協会のブースが賑わっていましたが、グライダーの皆さんの普及にかける熱意には頭がさがりますね。

 千歳救難隊50周年のUH-60J3機が派手な演技を展開したとの報告ですが、特別塗装機にしてもその看板を掲げた隊舎にしても、晴れやかな姿に見えないのが気の毒です。米軍時代からの建物らしい隊舎もさりながら、航空自衛隊の洋上迷彩とかいうダークグリーンが全く映えません。救難救助目的で配置しているヘリコプターをなぜ視認しにくくしているのか、どなたか理由を教えてください。

○  府中基地 のF-104Jの説明板

 F-1の説明板がなかなか素晴らしい内容だとほめておきましたら、かなり前からあるF-104Jの説明板はお気に召すでしょうかということで、写真が届きました。機体同様、洗浄が必要ではありますが、内容は文句ありません。特に、文章の方がマルヨンの歴史に加えて、展示機が那覇を最後にしたものであるこにも触れており、執筆者の視野と文章力を感じさせるものです。


○ 続 NHKスペシャル日本海軍400時間の証言 

 「防衛研究所などでその全部を文字化して誰でも見られるようにしてもらいたい」に関して、もう本になって発売されているよとの連絡を受けました。なるほど、7月31日発売です。「今でも、海軍で飯をくっている人々が居る」という範疇のなかで、私の指摘も当っていました。

 始めの10回分をテープ起こししたものを4200円もの高額で売るというのです。編集戸高、推薦半藤という一部に極めて評判の悪いご両人の手になります。これにNHKがどう絡んでいるのかはしりませんが、ものすごい使用料をふんだくられたのではないかと(勝手に)想像しています。全文を防衛研究所あたりで閲覧できるようにというような庶民の願いとか、公平な歴史研究に提供するとかを超越した商魂にはただただ恐れ入るばかりです。

 昨日の日替わりメモを読んでの感想を紹介しておきます。

・ Nさんから  NHKスペシャルは見ませんでしたが、今朝の日替わりの一部零戦の会への挑戦状?は要らぬコメントと思いますが・・・。読む人にはまたか〜!?ですよ。私は零戦の会には何の関係もありませんが、世の中いろいろで他人の価値感にケンカを吹っかけるだけに見えます。海底の英霊たちの考える価値観もいろいろでしょう。

佐伯から : 引用している書き込みの本人が、3回目の番組を見てから「期待以上に見せてくれる番組」という当初の評価を一転させています。あちらの掲示板でご確認ください。
 なお、ご忠告ありがとうございます。呉零の修復を監修したという吾妻元海軍中尉の件
で個人攻撃を受けた時の感情を引きずっていますが、いい加減にしないといけませんね。

 ・ Tさんから   NHKの海軍の座談会というのは一回目だけ見ましたが、大和ミュージアムの館長さんが監修されているようですね今朝の佐伯さんの鋭い指摘はなるほどと思いますぜひこれからもうんちくをお聞かせください.

・ 別のTさんから   番組は私も見ていました。文書にして残してもらいたいです。・・息子と二人で呆れてました。このところの終戦特集に毎晩付き合わせています。教科書で戦争は知っていても細かくは教えられていませんので、つたない親父の解説ですが無理してでも聞いてもらっています  佐伯節は、大いにお願いします。賛同します。

 

日替わりメモ090813

本日のページ更新は日替わりメモだけ

   

○ 更新すべき材料は溜まっているのですが、昨日墓参等で遠出をした疲れで早朝の起き出しができませんでした。

 よって、少しふらふらする頭ながら、NHKスペシャル日本海軍400時間の証言の第1回と第3回をみた直感的感想を書いてお茶を濁しておきます。(第2回は都合で見られなかった)

@ NHKがこの400時間にわたるカセット録音テープを発掘して、国民に紹介してくれたことは、実に大きな意義があります。できることなら、防衛研究所などでその全部を文字化して誰でも見られるようにしてもらいたいものです。

A 番組は、一定の方針を決めて制作せざるを得ず、時間の制約がありますから、400時間の元高官たちの真意を客観的に伝え得ているのかどうかはわかりません。都合のいい発言だけを拾い出してつなげている危険性を感じました。

B 佐伯が、最も驚いたのは海軍軍令部の当時そうそうたる連中が死にもせず、戦後第二復員局に横滑りし、以後も高額の軍人恩給を貰いながらのうのうと生きていたこと、国会議員や航空幕僚長になった人もいるということです。零戦の会掲示版に次のような書き込みがありました。

昭和55年から11年、130回にわたり水交会で催されていた、海軍中枢にいた人たちの反省会を軸にした番組でしたが、期待以上に見せてくれる番組でした。場所がわれわれにも馴染みの深い水交会、というのもさることながら、やはり当事者の肉声というのは大きいです。やはり20〜30年前ですと、将官、佐官の方が大勢ご存命で、顔ぶれが豪華ですね。

 第1回のテーマ「海軍あって国家なし」というのは、軍令部の唯我独尊の暴走行為を象徴的にあらわした言葉だと思うのですが、太平洋の底に眠る海軍軍人たちは、番組と、この書き込みを見て烈火のごとく怒っているのではないかと思いました。なにが水交会だ!と

C 第3回は、天皇と海軍の戦争責任を回避するのに、東条英機と陸軍にすべての責任を負わせるように奔走したというストーリーだったと思います。それが真実であるのなら、日本人の風上にもおけない連中です。  

 今でも、その流れ(水交会)の中に身をおいて海軍を礼賛し飯をくっている人々が居りますよ。

 

日替わりメモ090812

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N662 ニュースフラッシュ 2009/08/11 静岡地震に出動した航空機フラッシュ
N661 ニュースフラッシュ 2009/08/09 航空自衛隊千歳基地2009航空祭 写真追加

○ 災害列島におけるヘリコプターの活躍

 ついに東海地震がきたかと、静岡県の殆どの人が覚悟したそうです。そうではなかったようで、「静岡県で震度6弱を記録した地震」というような固有名詞で報道されています。でも被害を受けられた方、交通遮断でお困りの方々も多く、心からお見舞いを申し上げます。

 先月来の大雨災害や山岳遭難や地震に際して、救難ヘリコプターの活躍が目覚ましいです。災害状況の確認はもとより、孤立している人々の救出は劇的ですらあります。ヘリの爆音が聞こえてきたときの人々の喜びは察するに余りあります。一刻を争って出動するヘリコプター群の記録は、航空史にしっかりと残ることでありましょう。

 らぶこすた〜さんは、東海地震の脅威を感じるなかで、そんな航空無線の傍受を忘れていません。いろいろな見方考え方があるでしょうが、一応報道記者魂を備えるヒコーキマニアの鑑としておきましょう。その証拠が今朝のニュースフラッシュです。


○ 続々  千歳基地2009航空祭
 
 MAVERICさん、インターネット航空雑誌ヒコーキ雲佐伯的見方に染まりましたね。写真とコメントを見ながら苦笑を禁じ得ませんでした。OH-6Dに5人乗り機が出現したり、UH-1は富士重工業製で、OH-6はボーイング製、AH-1Sはベルヘリコプターテキストロン製なんて、間違いではないのかもしれませんが、千歳基地担当官の平衡感覚がずれているとしか思えない説明板をはじめとして、いろいろ面白い場面を紹介してくれています。

 こういうのは、航空雑誌では絶対にお目にかかれませんから、軍隊である以上、蟻の一穴から水が漏れて大事に至らないように、マニアサイドから注意をしてあげたいものです。あやまちはただちにあらたむるにしかず。

 

日替わりメモ090811

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N661 ニュースフラッシュ 2009/08/09 航空自衛隊千歳基地2009航空祭 写真追加

○ 続  千歳基地2009航空祭

 Kyouさんの写真を追加し、P-3Cのプロペラ先端の塗装の痛みなどコメントを挿入しました。また、昨日の日替わりメモを含めて編集者のミスがあったのを訂正しました。

 今朝は、航空祭の別角度からの写真も頂いていますが、76MBほどの受信に約30分を費やしまして、編集してお届けする時間が切迫し、また昨日と同じイージーミスを多発しそうなので明日に送ります。もちろん千歳について、これはと思われる写真がありましたら、いくらでも受け付けますので送ってください。

 伊豆の震度6の地震と津波のことをNHKが連続放映しています。今のところ大きな被害が報告されていないようです。どうか、皆さまご無事であるように祈っています。6時5分

 

日替わりメモ090810

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N661 ニュースフラッシュ 2009/08/09 航空自衛隊千歳基地2009航空祭

○ 千歳基地2009航空祭

  千歳基地のお天気は画像で見る限りは悪くないのですが、飛行展示がかなりカットされたそうです。その分地上展示をじっくりと観察できたと思うのですが、KyouさんはE-767が来ていないのが残念だと言っています。

 でも、北の人々は、岩国のF/A-18D、美保のYS-11とU-125T-400、防府静浜のT-7(今年の特別塗装機)や厚木のLC-90などは珍しかったのではないでしょうか。

千歳名物のF-104Jは、今年も現役機のごとく展示されました。調査研究コーナーR99「ロッキードF-104のAOA(迎角)センサー 」の影響で、Kyouさんはクローズアップをたくさん送ってくれました。問題のセンサーベーンは、機体右側はカバー付、左側は失われたままのようです。

 例によってちょっとケチをつけます。説明板の製造会社名 ロッキード・マーチン は如何なものでしょうか。その会社は15年くらい前に確かに出来ていますが、マルヨン時代のロッキードにマーチンがくっつくとは!

 新しい飛行機と同格に並べているのだからというパロディのつもりですか?
 マーチンといえばB-26マローダーなどを想起する世代としては、どうしてもケチを付けたくなるんですなあ。隼の説明に製造会社富士重工業と書くようなもんではないかと!
 

 

日替わりメモ090809

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HOME  [[表紙絵36] 猛暑お見舞い申し上げます

○ 続 猛暑お見舞い申し上げます

  表紙絵36のグローブマスターが余りにも懐かしいのでと、お二人から写真が届きました。いずれも立川基地です。

MATS時代 にがうり

MAC時代 HSC-M
 Military Air Transport Service (MATS)
Military Airlift Command (MAC)に改変されたのは、January 1, 1966 のことで、その塗り替えの痕跡が残っています。

 

日替わりメモ090808

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HOME  [表紙絵36] 猛暑お見舞い申し上げます

○ 猛暑お見舞い申し上げます

  立秋の声を聞いたとたんに、東海以西は初めて夏らしい天気、それもいきなり猛暑です。長崎県島原では38.8℃とか。

 今年の暑中見舞いは、猛暑お見舞いということになりました。

 表紙絵  もくもくと湧き上がる入道雲をバックに立川基地に進入してくるダグラスC-124グローブマスター輸送機は南のより暑い空気を運んできたのでしょうか、それとも北の冷気を持ってきてくれたのでしょうか。実は、この大澤さんの絵柄は、カレンダーの7月分に採用してあるのですが、今年に限ってはひと月遅れで十分に通用しました。 とにかく暑い‥


 ” 悲しみの 夏雲に向け 鳩放つ ”

 広島の平和祈念式典に出席した中曽根康弘総理大臣が詠んだ句です。広島市長が平和宣言を朗読し終えると同時に平和のシンボルとして鳩を放ちます。佐伯が市役所へ入って最初の仕事が、献花の花輪を手渡す女性職員に合図をすることと、待機する鳩業者に「放鳩 ホーキュー!」と叫ぶことでありました。


○ 続 岐阜のノースアメリカンF-86D

 岐阜基地の常設展示場から撤去されたF-86Dのシリアルナンバーが二通りある問題は、未解決です。(F-86D-40の#182と#209の疑問参照)

 #182に#209を書きいれたのだという説と、逆に#209に#182を書きいれたという説があるのです。そこで、米国へ返還手続きをするに当って、そのナンバー(特に供与前のUSAFシリアル)を特定する必要があるのでは、と寺島一尉に聞きましたら、キャノピーの開閉装置を固定してあるので確認は難しいとのことです。

 同じF-86でも、A、E、F型は後方スライド式ですが、D型は後ろへ跳ね上げる形式なので、ヒンジが壊れていたりするととても危険です。ということで、操縦席内の刻印を調べることができません。

返還手続きの書類にどう記入されるのか興味がありますが、自衛隊も米軍ももうどっちでもいいことでしょうね。うるさいのは、記録派・歴史派と自称する一部のマニアだけなのですから。

 

日替わりメモ090807

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A4401 航空史探検博物館 岐阜県各務原市 航空自衛隊岐阜基地 展示場からノースアメリカンF-86Dを撤去
A8308 航空史探検博物館 長崎県大村市 ボブ長崎が売りだしていた川崎ベル47G-2が屋根の上に

○ 岐阜のノースアメリカンF-86D

 航空自衛隊第二補給処渉外室の寺島さんにお尋ねしたところ、雪害で損傷していて危険なため、とりあえず資材置き場へ移動させたとのことです。これからの扱いについては、老朽化が進み改めてどこかへ展示するのは難しいので、米国への供与機返還手続きを行うことになるだろうということです。

 やむを得ないことですが、マニアとしては、その空白に新たな展示を求めます。その候補機は、岐阜特有の機体がいろいろありますよね。

○ ボブ長崎のベル

 ヤフーオークションに100万円で売り出され、何度か再出品されていました。その後を気にしてましたら、建物の屋根の上にありました。いつまでも駐車場を占領させておくわけにもいかないというので苦肉の策か、店のシンボルを兼ねて買い手の到来を待っておられるかなのでしょう。


金曜駄弁

 昨日の広島原爆忌に心の中で手を合わせながらニュースを見ておりますと、核や被爆者援護をめぐる希望や要求や妥協や反対やの動きがめまぐるしくて、そのひとつひとつに表と裏があるような気がしてきて、かえって冷めてしまう心境でした。

 で、そっちの方への駄弁は専門家に任せまして、あまり目立たない項目をひとつ挙げておきます。8時からの原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式典で流れてきた司会者の声が女性なので、あれ? プロの採用に切り換えたのかなと驚いたのです。

 調べてみると、それは広島市役所で式典を担当する市民局国際平和推進部平和推進課の課長さん、つまり女性課長さんが司会をしているのでした。

 なぜ関心を抱いたのか。平和祈念式典の担当は長く総務局総務課であり、司会は総務課長と相場が決まっておりました。何年か前から市民課などへの変遷はありましたが、だいたい女性課長など考えられない時代が続いてきましたから、司会者はオール男で相場が決まっていたのです。

 彼らはもちろん素人、数日前から放送局のプロに指導してもらったり、のど飴を大量に準備したりと緊張の連続でした。私は、そんなに緊張を強いるのならプロの女性に任せてスマートにやればと考えたこともありました。それは、いらぬお節介でした。

 祈念式典は電波にのって世界中に発信されます。そこでの司会は、彼らにとって一世一代、子孫に語り継ぐ晴舞台なのです。気付いたので提案をやめました。

 昨日の女性課長は、落ち着いて、広島弁特有の歯切れの悪さもなく、よく通る声でやっていました。こんな大きな式典を取り仕切る課長が女であることといい、ああ、時代は変わったなあ‥ というのが、駄弁者の率直な想いであります。

 

日替わりメモ090806

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N660 ニュースフラッシュ 岡山、大村、広島の小ネタ   岡山防災ヘリ、大村飛行点検 広島県警ヘリ

○ 小ネタとは言いますが

  小ネタとは言いますが、岡山県の消防防災ヘリは納期を5か月遅れて引き渡されたため、県議会での議論が大きく報道されていました。違約金2400万円で決着したようですが、売却金額11億8千万円の約2パーセントに相当する額は、ベル社、三井物産、岡山県のいずれが損をしたのか、納入遅れの原因とともに県民には説明がないようであります。
 ただいま、県下消防署から選抜派遣された隊員によって訓練が行われており、10月から実戦につきます。名誉挽回の健闘を祈りましょう。

○ 岩国航空基地ホームページ

 ヘリコプターといえば、兵庫県こうのとり但馬空港付近で行方を絶ったロビンソンはいまだに発見されていません。それに関連して海上自衛隊岩国航空基地のホームページが7月29日に更新され、今迄に例のない民間機の捜索活動が掲載されました。

 海上自衛隊  第31航空群(岩国航空基地)第71航空隊(US−1A・US−2)、第81航空隊(OP−3C)
          第21航空群(舞鶴航空基地)第23航空隊(SH−60J)
          第22航空群(徳島航空基地)第72航空隊(UH−60J)
  US−1A × 1 回
  US−2  × 7 回
  OP−3C × 9 回
  SH−60J×14 回
  UH−60J×19 回

 P-3とUSが捜索に当ったことは、航空史の中に書き加えられるべきことと思います。聞いてみれば当たり前のことかもしれませんが、改めてこういう使い方もあるのだと認識します。結果は未発見のまま29日に捜索打ち切りとなりました。関係の皆さんには御苦労さまでした。

 なお、岩国航空基地ホームページのこの記事は防衛庁発表文をコピーしただけのことで、岩国としてのまとめ(独自性)が無いのが惜しまれます。
 
 また、当方で指摘を続けてきた部隊紹介中の標的機整備隊がやっと登場しました。他の部隊のそっけない紹介にくらべると部隊内容と標的機の詳しい説明から風光明美な江田島の紹介まであって、なかなか読ませます。一度訪れてみてください。 ただし、文字と背景の組み合わせがひどくて、実に読みずらいのが難点です。

 そのほかの指摘では、第111航空隊中のEH-53EがMH-53Eに正されたほかは、MCH-101及びCH-101(シラセ飛行科)の運用についての説明がない、資料館(史料館が正しい)は旧館のまま、リンクページが削除されたままというのは変わっていません。 基地概要説明も相変わらずです。  

 

日替わりメモ090805

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N659 ニュースフラッシュ  2009/07/31 さよなら!クラシック ジャンボ 747-300 新千歳と成田でお別れ

○ さよなら!クラシック ジャンボ

 090801を読んで、なにやらリクエストがあったようですので(?)、さよなら!クラシック ジャンボの写真を送りますと、ハロースクエアさんのメールでした。お陰で有終の美が飾れました。下地島ツアーのタッチアンドゴーN653のコノミさん、関空N658のMAVERICさんそれぞれご報告をありがとうございました。

 ハロースクエアさんは「最近の日本航空は、ファンを大事に扱ってくれ、イベントでもファン心理を心得た演出や心遣いが感じられる」とし、一方の大手航空会社は「機械的でファンを排除する傾向が露骨になった」と感想を述べています。

 今回の企画は、数分にしてチケットが売り切れるという人気を呼び、各社ニュースにも取り上げられましたから、マニアにも喜ばれ商売としても成功でした。全日空も見習うべきですね。

 とは言ううものの、組合が強いために3人乗務(不採算)機をここまで引っ張ってきた日航の経営体質という角度から見てみる必要もありましょう。クラシック ジャンボという美名とともに、さも一時代の幕を降ろすかのように打って出たこのたびの演出は、時代遅れを巧妙に隠したイベントであったのかもしれません。これは、ある業界関係者の影の声でした。


○ 東大工学部に寄贈されたセスナ195について

 090731でお願いしたセスナ195 JA3002 毎日新聞オリオン号の件について、東大の鈴木先生から、全く知らなかったので調査してみるとのメールを頂きました。結果を期待しております。


私事 : さいたま市での葬儀を終え、更新作業に復帰しました。肉親との別れは悲しく淋しいものですが、例によって業者や公営斎場の徹底したマニュアルのもとでの一連のスケジュール進行に少なからず違和感を覚え、かつ同じ浄土真宗本願寺派(西本願寺)の葬儀なのに、広島と埼玉では式次第が異なり、お経までが違っていることに驚いたりで、どうもどうもという感じを抱きながら帰ってきました。

 納棺師の映画がアカデミー賞を取ったと日本国中大喜びでしたが、病院でアルコール清拭された遺体を更に大金を掛けて洗浄したり化粧をしたり何ぞというのは、俺の時はやめてくれと思いましたね。アカデミー賞もいらんことをしてくれたものだと。葬儀に掛けるお金はもっと大切にし、残されたものの生活のために使ってほしいものだと‥。

お断り 8月1日午後3時前 肉親の訃報が入りまして、遠隔地のため当分広島を離れますので、インターネット航空雑誌ヒコーキ雲をお休みと致します。

日替わりメモ090801

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N658 ニュースフラッシュ  2009/07/30 さよなら!クラシック ジャンボ 747-300 関空でお別れ

○ さよなら!クラシック ジャンボ

 航空機関士付きのボーイング747-300が最終の路線フライトを終えました。30日に大勢の関係者に見送られて関空を飛び立ち、31日に成田へ帰ってきました。インターネット航空雑誌ヒコーキ雲も、下地島ツアーのタッチアンドゴーと関空の状況が載りましたので、昨日の成田を送ってもらえば有終の美となります。


○ 続 川崎ベル47 (早速の反応)

 インターネット上の映像配信サイト「NPO法人 科学映像館」に昭和33年の川崎航空機工業の会社紹介映画が公開されています。明石工場でのベル47G2の製造風景やJ-47ジェットエンジンのオーバーホール、岐阜工場でのT-33Aの量産風景、P2V-7がでてきます。カラー映像であり、しかもかなりのハイクオリティで驚かされます。http://www.kagakueizo.org/2009/04/post-247.html

佐伯から : 本当に驚きました。いい記録を残してくれていますね。小山さん、青木さんありがとうございました。

 


 

日替わりメモ090616

○  佐伯さんへ     Fさんからメール

 日替わりメモ 090613番の「私事」を読んで少々心配になりました。大丈夫ですか。というのも、文面がいつになく弱気に感じられたからです。

 佐伯さんのすごいところは、毎日欠かさず、寄せられる多くの情報の中から取捨選択して興味ある記事を書き続けられておられる点です。たぶん、その背景知識、そして意欲ともに他の追従を許すものではないでしょう。ときに暴走があっても、十分に許容範囲と私は思っています。それが魅力でもあります。ともかく毎日書き続けるご苦労には本当に頭が下がります。

 多くの読者が、ここに情報を送ろうと思い、採用されれば嬉しく思っているはずです。ただし、送り手側は、これはという情報があったときのみの話ですから気楽なものです。一方で発信側の佐伯さんが毎日毎日書き続けることのご苦労は、文章を本格的に書いている人にしか分からぬことかもしれません。

  「文章は私の生命の一部」と言われる佐伯さん。身内の入院とありますが、あまり無理をなさらないで下さい。と言って、書くことを中断されることは、佐伯さんにとっては、命の一部をもぎ取られることに等しいわけで、安易な慰めは無益なことかも知れませんが、少々のミスなど気にされない方が良いと思います。おっしゃっているように、月刊誌と異なりミスの訂正はいつでもできるのですし、それがインターネットの強みのはずです。

 精一杯努力してみますのでどうかご容認くださいますようお願いします。という言葉には、何か悲壮感のようなものさえ感じてしまいました。読者の大部分は、少々のミスで佐伯さんの揚げ足を取るような人ではないと思っています。そして時には「本日休館」もあって良いのではないでしょうか。お大事に。

佐伯から : 一読 涙しました。ありがとうございます。私の主張に対して反応がないと、糠に釘の心境になって弱気になり、もうやめてしまおうかと一瞬思ったりします。しかし、こうして、しっかりと受け止めてくださる人がいることを知ると、涙が出て、また頑張ろうと気を取り直します。ただ、年齢や周囲の事情などからは、ぼつぼつ終わりの初めを検討しなければならないなという状況になりつつあることを告白しておきます。
 なお、長期を覚悟していた身内の入院はとりあえず短期で済むことになりました。昔の手術しか知らない者は最新医学の進歩に日々驚嘆しております。

日替わりメモ090613

私事 : 最近、あとで読み返してみると誤表記が目立つようになりました。また、皆さまからのメールの文章をしっかり読んでいないことによるミスも多発し大変申し訳ないと思っております。文章は、私の生命の一部なので実に情けない次第です。身内の入院等で疲れ気味のためかもしれませんが、精一杯努力してみますのでどうかご容認くださいますようお願いします。

 

○ 呉市海事歴史科学館大和ミュージアムに関する疑義が完了しました。お暇な時にじっくり読んでいただいて感想をお聞かせください。

第1章 零式艦上戦闘機に関する疑義
第2章 呉市側から仕掛けてきた戦艦大和の歴史捏造問題に関する疑義
第3章 戦艦大和以外のもろもろ
第4章 呉市役所の体質など
   

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