13日、ロシア紙・モスクワタイムズは「米中二大国時代の幻想は現実にそぐわない」を掲載した。あらゆる面から見て米中時代到来はありえないと主張している。写真は福建省美術館で開催された米中国交30周年記念展。

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米中二大国時代、ありえない!中国の実力不足は明らか―ロシア紙
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2009年8月13日、ロシア紙・モスクワタイムズは「米中二大国時代の幻想は現実にそぐわない」を掲載した。米中の利害関係、中国と他国の関係、そして中国の国内事情とあらゆる面から見て米中時代到来はありえないと主張している。14日、環球時報が伝えた。

現在、米国は急速に中国に接近、両国で世界をリードする構想を示している。米国の態度は唯一の超大国という計画が失敗に終わったことを告げるものであり、ロシアなど複数の国と権力を分かち合うのではなく、中国をパートナーに選んで二大国で世界をリードしようとする狙いだ、とモスクワタイムズは分析している。

しかし、あらゆる面から見てこの米中二大国構想は非現実的だという。第一に米中の利害関係の衝突。多くの問題を抱えているが、特にアジア太平洋地域の衝突は深刻。日韓にとって対中貿易額が対米を上回るなど経済的政治的に中国の影響力が増すなか、米国のプレゼンスは低下している。また中国自身が、唯一残ったライバルである自らを米国が蹴落とそうとしているのではないかと疑っているとも指摘した。

またもし中国が米国の誘いにのったとしても、その実力は明らかに不足しているという。国内には山のような問題を抱えており、世界の覇権を追求する暇などないのが実情だ。また、中国的社会主義や儒教がドイツやアルゼンチンやインドなど世界各国に受け入れられるとは思えない。すなわち中国は軍事的な実力でも、そして文化や科学技術といった分野でも世界をリードする能力を備えていないとモスクワタイムズは指摘、こうした事実を米国は早く認識し、多極化という現実的な選択を認めるべきで、多極化の推進は米ロ関係の改善にもつながると主張している。(翻訳・編集/KT)
2009-08-16 20:33:09 配信

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