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借り主女性社長の困惑
押尾学と「落日」ヒルズ
(AERA 2009年8月17日号掲載) 2009年8月14日(金)配信
逮捕された俳優が薬物を使用していた部屋の持ち主は、意外な人物だった。
「バブルの塔」の一室をめぐって、何があったのか。
事件後、彼女は周囲にこう漏らした。
「私、なんか悪いのかなあ」
女性用の人気下着で知られる通販会社の社長(44)だ。
女性社長は、8月3日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された俳優の押尾学容疑者(31)が、前日から過ごしていた部屋の借り主として報じられていた。
部屋からは、女性の変死体が見つかった。押尾は警察の調べに、この部屋を定期的に利用し、部屋で女性と一緒に合成薬物を使用していたと供述した。
現場は、東京都港区にある六本木ヒルズのレジデンス(住宅棟)B棟の一室だった。
2人が飲んでいた薬は、合成麻薬のMDMA。覚醒剤を含んでいることが多く、服用すると体温調節が難しくなり、不整脈、呼吸困難を起こすことがある。押尾の供述によると、女性は錠剤を2錠飲んだ。薬物がからんだ事件を扱ったことがある弁護士の小森榮さんは言う。
「MDMAを初めて使う人は、1錠で効果がないと、2錠、3錠と飲んでしまう場合もある。その状態で激しい行為をすると、熱中症のような症状を起こして、死亡に至る例もある」
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