大相撲夏巡業で2力士が新型インフル感染
夏巡業中の大相撲力士と床山1人の計3人が、岩手県八幡平市で新型インフルエンザ感染を確認されたことが15日、分かった。岩手県保健衛生課、日本相撲協会などによると、感染したのは十両光龍(25=花籠)ほか、幕下力士と床山。一行は15日の巡業に参加するため、14日に同市に入っていたが、体調を崩して同市内の病院へ直行。同日夜に感染が確認された。
発症した3人は同県保健衛生課から「公共交通機関は使わない方がいい」と指導されており、高熱などの症状が収まるまで同市内で隔離される。また、ほかに感染の疑いのある力士が3人おり、計6人が同市内にとどまるが、いずれも快方に向かっているという。
一方でこの日の巡業は予定通り開催された。会場に訪れていた同市の田村正彦市長の指示で、力士や関係者、観客全員にマスクが配られ、支度部屋などにも消毒液が置かれた。また、力士との握手会、子供へのけいこなど観客と接触するプログラムは中止された。横綱朝青龍をはじめ上位陣は、13日に巡業部が「けいこ場に必ず姿を見せること。反した者は理事会に報告」などと通達したことを受け、全員がけいこ場に姿を見せた。朝青龍は光龍らの新型インフルエンザ感染を聞き「えっ、本当?」と、驚いていた。
北海道から始まった夏巡業は、この日の八幡平市での興行でいったん区切りを迎え、力士も一時帰京。22日に埼玉、23日に山梨両県で開催する日程に変更はないという。
[2009年8月16日7時56分 紙面から]
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