市立根室病院:産婦人科医ゼロに
市立根室病院:産婦人科医ゼロに 常勤医が来月退職 スタッフ確保できず /北海道
8月14日11時0分配信 毎日新聞 市立根室病院(荒川政憲院長)で唯一の産婦人科医として1月に広島県の病院から赴任した常勤医師(43)が9月末で退職することが13日、分かった。産婦人科医をもう1人確保できれば、分娩(ぶんべん)が再開されると期待していた市民の夢は再び遠ざかった。 病院関係者によると、この医師は退職の理由に、分娩再開に必要なもう1人の産婦人科医と最低3人の新たな助産師の確保のめどが立たないことを挙げているという。 同市では、産婦人科医の派遣がなくなった06年9月から分娩ができなくなっていた。【本間浩昭】 8月14日朝刊 病院関係者によると、この医師は退職の理由に、分娩再開に必要なもう1人の産婦人科医と最低3人の新たな助産師の確保のめどが立たないことを挙げているという。そうですか…
ちなみに赴任した時の経緯は、ニムオロ塾さんのブログからですが
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2009-01-15 市立根室病院 産婦人科常勤医が着任 分娩は再開せず 外来週5日に 【根室】市立根室病院に13日、産婦人科医師の吉田孝さん(42)が着任した。産婦人科の常勤医は2006年4月以来、2年9ヶ月ぶり。分娩の扱いは安全面を考慮すると、常勤医が2人以上必要なため、再開しない。市は、もう一人をできるだけ早く確保したい考えだ。(仁科裕章) ・・・吉田さんは「根室でお産ができないことをインターネットで知った。私一人できてもすぐにはできないが、スタッフをそろえ、分娩を再開したい」と抱負を述べた。 同病院の産婦人科は06年4月に常勤医がいなくなったが、北大が非常勤医を交代で派遣し、実質的に常勤体制を維持していた。しかし、同年9月から派遣が週2回に減り、分娩に対応できなくなった。 ・・・全診療科の常勤医師はこれで14人になった。今後はもう一人の産婦人科医と整形外科医2人の確保が課題になる。希望に燃えて赴任した姿が目に浮かびます。
これもニムオロ塾さんのブログからですが、こんな話もあったそうです。
地方医療協議会の斡旋で春に産科医の赴任が決まっていたが、根室市はこれを拒否した。 その医師が月に一度離島への診療を希望したからである。本当なら、根室市は「月に一度の休み」も認めないつもりだったのでしょうかね? もちろん、「月に一度離島への診療=1日で根室に戻ってくる」とは限りませんが、 何を考えているのでしょうかね… (公務員は兼業禁止だと、言われそうですが…)
どういう心境の変化でこの先生が辞職に至ったかは、私にも解りかねます。
しかし、医師が逃げ出す病院の多くには、それなりの理由がありますね。
病院の管理者、地元の首長や議員、地元の住人の意識か、外部からは不明ですが…
まずはソフト(医師や看護師など)の充実が不可欠ではないでしょうか? |
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2009/8/15(土) 午後 2:07 [ Mr.Funky ]
歴史は繰り返します。現在は道庁に泣きついて内科・外科・整形の最低限の医師を札幌医大から派遣してもらっていますが、こうなるまでの根室市の歴史があります。
まず、根室市の職員・職員の家族は釧路や札幌の病院を受診しているので、根室の病院がどうなろうと関係ないのです。
根室市長も根室市議も選挙で無投票で選ばれるので、病院がどうなろうと票には関係ないので、どうでもいいみたいです。
根室消防署にはタクシー代わりの救急車が4台、赤い患者搬送用車両も数台あるので、何かあればそれを使って1時間半で釧路に行けます。
もともと、北大に研究費を払って医師を派遣してもらっていたが、根室市が公然の秘密の研究費のことを公開して、北大が怒って引き揚げた。
その後、東京医大に上納金を払って派遣してもらっていたが、根室市が一方的に東京医大を切り捨てた。根室市に自宅を建てて一家で移住してきていた東京医大の医師(副院長)も切り捨てた。東京医大の医師は公務員ではなく、1年契約の嘱託職員であったため、根室市側が契約更新せず、一方的に切り捨てた。
(続く)
2009/8/15(土) 午後 3:14 [ ななし ]
(続き)
一方的に東京医大を追い出して、その後、新病院建築を約束して旭川医大から医師を派遣してもらうようになった。噂では億単位の○○が渡っているとのこと。旭川医大も医師が減少し、新病院建築できず、教授が交代し、○○をもらっていない新教授は医局員を派遣を中止した。眼科は当時の教授が学長になっており、現在も派遣している。
とうとう、常勤医師が眼科・小児科・泌尿器科の3名になり、道庁に泣きついて、義務年限内の自治医大卒業生を中心に医師派遣を受けている。道立札幌医大からは道庁の命令で医師が派遣されているとのこと。自治医大卒業生は数が限られているので、道内の町村から医師を引き剥がして根室に派遣されている。
医師の給与に関しては、派遣大学ごとに基準が違っており、例えば旭川医大教授<<北大医員(今の後期研修医の年次)であって、桁が違っていた。旭川医大の教授は1日数万円で、北大医員は1日十数万円でした。
2009/8/15(土) 午後 3:14 [ ななし ]
↑まったくその通り。東京医大の実名が出てるのはびっくりでしたが^^;
もともと北海道は面積が広いのに医大が3つしかない。旭川から根室でも、日帰りできる距離じゃなく、少なくとも月単位での出張が必要。どこも医師集めには必死です。
釧路市でも困窮しているのに、根室市であればいわずもがな。東京医大の医師派遣は機動力のある若手と、経験豊富な学位後の医師をセットで、しかも安定して供給しており、コストも北大・旭川医大に比べれば格段に安かった。こんな北海道の片田舎で、ここまで安定した医師供給を受けられている病院も珍しいくらいであり、ひとえに副院長の尽力によるもの。それを、本当に「一方的に」切り捨てた。東京人が北海道に来て金儲けするのは許せない、北海道内の医師に来てもらうべき・・という寝言があったとかなかったとか。旭川医大に派遣してもらうと豪語して東京医大を追い出し、その後派遣は3年でほぼ切られた状態に。
いずれにせよ、この病院の医師が不足してることに同情の余地はないことは私も同意見です。
2009/8/15(土) 午後 6:50
そういう心の僻地であることがネットで晒されたら もう誰も逝かないのではないでしょうか
2009/8/16(日) 午前 7:24 [ 元外科医 ]
ななしさん、情報有難うございます。
>根室市の職員・職員の家族は釧路や札幌の病院を受診しているので、
>根室の病院がどうなろうと関係ないのです。
そういう大病院指向はどこにでもあるのですね…
(関東圏では東京指向が強いです)
>『秘密の研究費』『上納金』『億単位の○○』
凄いですね…
しかし、そうでもなければ、誰も行きたがらないのも事実でしょうね。
それでも人材を派遣できていたのが、医局制度だったのですよね…
2009/8/16(日) 午後 8:12
あいさん、裏づけ情報を有難うございます。
>東京人が北海道に来て金儲けするのは許せない、北海道内の医師に来てもらうべき・・
好き好んで、東京から根室に来ていると思っていたのでしょうかね…orz
引越し代も馬鹿になりませんし…
(市で出してくれていたのでしょうか?)
あとは政治家次第なのでしょうか?
2009/8/16(日) 午後 8:17
元外科医さん、福島、奈良や加古川もそうですが、
病院は何故か存続するのですよね…
2009/8/16(日) 午後 9:09