オーガニック食品、健康効果は一般食品と変わらず=英調査
7月31日12時27分配信 ロイター
拡大写真 |
7月29日、英国の調査がオーガニック食品の健康効果が一般食品と変わないと指摘。写真はバッキンガムシャーで有機栽培されたジャガイモ。23日撮影(2009年 ロイター/Simon Newman) |
世界のオーガニック食品の市場規模は、2007年時点で推定480億ドル(約4兆5700億円)に上るが、同研究チームは、消費者がオーガニック食品の「健康なイメージ」に割高な値段を払っていると指摘している。
英食品基準庁の委託で行われた今回の調査は、過去50年間に発表された162の論文を系統的に分析。その結果、オーガニック食品とそうでない一般的な食品に栄養面などで大きな差は認められなかったという。
研究チームの一員アラン・ダンゴー氏は「オーガニックと通常の食品の間に栄養面でわずかな違いはあったが、公衆衛生的な妥当性は何らないと思われる」と指摘。今回の調査により、オーガニックかどうかで栄養的な優劣を裏付ける証拠はないことが示されたとしている。
一方、景気後退(リセッション)の影響で消費者が支出を抑えていることもあり、英国など一部の市場では、オーガニック食品の売り上げが落ち込んでいる。
最終更新:7月31日12時27分