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慰安婦:米国で韓国系高校生たちが石碑建立へ(下)

 ファンさんたちが石碑を建立するためバーゲン郡役所を訪れたとき、担当者は消極的な反応を見せた。そこで、ファンさんたちは韓国系住民たちが集まる通りやスーパーマーケットへ出向き、署名活動を行った。ジョシュア・リーさん(16)は「韓国系の人たちは必ず署名してくれるだろうと思ったが、中には“なぜそんなことをするのか”“良くない出来事を今になってあえて蒸し返すことはないだろう”などと反対する人たちもいてつらかった。だが、ファンさんたちが商店を回っては、石碑建立の必要性を訴える姿に、多くの韓国系住民たちが感銘を受け署名に応じた。また、中国系、フィリピン系、ヒスパニック系、白人などの住民たちの間でも、快く署名に応じる人たちが出てきた。

 ファンさんたちは、旧日本軍による残虐な行為や、日本政府がそれを傍観していたことなどをまとめ、プレゼンテーション資料を作成し、郡役所や議会を説得した。また、ワシントンを訪れ、地元出身の連邦議会議員たちの支持も取り付けた。

 そしてついに、郡役所や議会も石碑の建立に向け支援することを約束し、郡に属するパリセーズ・パーク市は、図書館前の敷地を提供することを決めた。ファンさんたちは現在、韓国系住民有権者センターと共同で、石碑に刻む文言を募集し、同時に募金活動も行っている。なお、石碑には2007年、連邦議会下院で可決された慰安婦決議案の内容も刻まれる方針だ。

 慰安婦に関する石碑の建立は、ニューヨークの韓国系住民が多いフラッシング地区でも、韓国系の学生・生徒たちによって進められており、すでに同地区の行政当局に請願書を提出している。

ニューヨーク=朴宗世(パク・ジョンセ)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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