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慰安婦:米国で韓国系高校生たちが石碑建立へ(上)

高校生11人、署名集め議員らを説得

ニュージャージー州バーゲン郡、図書館前の敷地を提供

 韓国系米国人の高校生11人が、米国の地に初めて、旧日本軍の慰安婦が受けた苦痛を後世に伝えるための石碑を建立した。

 ニュージャージー州バーゲン郡のデニス・マクナーニー郡長は今月11日、住民ら約1000人から署名を集め、議員たちへの説得を続けてきた韓国系の高校生たちの請願を受理し、石碑を建立するための敷地を提供すると共に、石碑に使う岩石も提供することを約束した、と発表した。

 また、同郡議会は今年10月初め、石碑の除幕式に合わせ、旧日本軍の慰安婦に対する残虐な行為について告発し、日本政府の謝罪を求める決議を行う方針を固めた。同郡はニュージャージー州の中でも韓国系住民が最も多い地域だ。

 韓国系住民有権者センターでインターンとして働いていたミッシェル・ファンさん(17)ら11人の高校生が、旧日本軍の慰安婦に関する石碑の建立を提案したのは先月初めのことだった。韓国系有権者たちの登録を促す運動を手伝っていたファンさんたちだが、バーゲン郡の裁判所の庭にアイルランド系、ユダヤ系、黒人などの住民たちが自分たちの苦痛に満ちた歴史を後世に伝える石碑を建立したのを目の当たりにしたのがきっかけとなった。今年4月23日に石碑を建立した黒人たちは、両手を鎖で縛られた人々の絵を描き、奴隷制度に苦しめられた黒人たちの歴史を刻んだ。だが一方で、第2次大戦中に耐えがたい苦痛を味わったアジア人、特に韓国人に関しては、いかなる記録も残っていないという事実に、ファンさんたちは目を向けた。

 ファンさんたちは韓国系住民有権者センターの支援を受け、旧日本軍の慰安婦たちの歴史を学び、かつて石碑を建立した団体にも連絡を取り、制作の過程を参考にした。ファンさんは「学校で少し習ったものの、日本によってこれほどまでに残虐な人権の蹂躙(じゅうりん)や虐殺が行われていたとは知らなかった」と話した。

ニューヨーク=朴宗世(パク・ジョンセ)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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