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姫路・西播磨

救急出動6倍に 食中毒や熱中症 佐用町消防本部 

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弁当など支援物資の配布場所に食中毒予防を呼び掛ける看板が設けられた=佐用町佐用(撮影・高田裕司)

 豪雨以降、佐用町消防本部は救急搬送の出動が相次いでおり、通常の約6倍に上っているという。けが、熱中症、食中毒とみられる症状を訴えるケースが目立つ。炎天下で被災者やボランティアが復旧作業に追われており、町災害対策本部は注意を呼び掛けている。(吉田敦史、安田英樹)

 13日夜、同町平福で10〜82歳の男女10人が食中毒とみられる症状を訴え、病院に搬送された。町災害対策本部は「夏場でもあり、同様のことが起こる可能性はある」と懸念。町内放送を流し、避難所にチラシを配っている。

 具体的には、食品は十分加熱する▽調理の際は食器だけでなく手もよく洗う▽差し入れの弁当はすぐに食べ、食べ残しは捨てる-などの注意を促している。

 また、町消防本部によると、被災した9日夜以降、熱中症とみられる人の救急搬送が14日夕方までに6件。炎天下での家の片づけ作業中が多く、同本部は「帽子を着用し、ぬれタオルを首に巻くなどして、体調に合わせて休憩を取って」とアドバイスする。室内で熱中症を引き起こした例があり、十分な水分摂取を呼び掛けている。

 平常時は1日2、3件の救急搬送が、被災後は1日10件以上に上っているという。「片づけ作業中に手足を切った」などという負傷事案が多い。佐用小学校を拠点に救護活動をしている県立姫路循環器病センターの医師、林孝俊さん(48)は「被災地は雑菌が繁殖しやすい環境なので、軽傷でも油断は禁物。小さな傷が腫れ上がった例もすでにあった。避難所にいる医師に気軽に相談して」と呼び掛けている。

(8/15 10:00)


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