流行のジェネレーターサービス
今回は、2005年8月に クールな名前生成サービスでご紹介した「名前ジェネレータ」というカテゴリのサービスを調べてみました。訪問者に名前・生年月日・文章・ブログのアドレスや顔写真などを入力してもらい、それを基にした別の情報を提供するようなネットサービスは、英語では"generator"(ジェネレータ、生成するもの)というカテゴリやタグで分類されることが多いです。
ユーザの役に立つ情報を提供するものは古くからいろいろとありますが、製品のプロモーションや広告収入を目的とした暇つぶし系のサービスでは、ジョークとして提供されるものもここ数年は増えていますね。
新語を提案してくれる、Dislexicon
このDislexiconというサービスは、ある単語を入力するとその単語の前後に英単語の構成要素をつけくわえて、会社名やサービス名に使えそうな新語を提案してくれるサービスです。
たとえば、“marketing”と入れて、マーケティングという単語を含んだ英語っぽい複合語を3つ作らせたところ、以下のような結果が出てきました。
新語 | 音節 | 意味 |
---|---|---|
マーケティンジブル | marketing-ible | マーケティングする能力に長ける |
モーフマーケティング | morph-marketing | マーケティングを形作る |
マーケティングメトリック | marketing-metric | マーケティングを測定する |
ネイティブな英語圏のユーザであっても、このようにいろいろなネーミングのアイデアを簡単にいくつも得られれば、ネタ出しの叩き台として使えるでしょう。
我々のような外国人にしてみれば、自分の知っている単語から変な和製英語の社名やサービス名をつけるより、ある程度辞書的にありそうな単語の案を簡単に数多く得られるのは大きなメリットがありそうです。他の日本人が思いつかないような“ひねったネーミング”に気づくことができるかもしれません。このようなネーミング系のサービスは、技術的には辞書さえ用意すれば難しいものではないので、多数存在しています。
奇抜な言葉を作成、WordConstructor
WordConstructorは、こちらが与えた単語をベースに、新語を生成してくれるジェネレータです。こちらは辞書的というよりは、音的な置き換えをメインとしたもので、奇抜な単語も生成されるようです。
単語の一部は変わらないように固定したり、子音や母音の登場場所を指定したりと細かい調整もできるようになっています。スライダーでパーセンテージを上げると、より元の単語と音的に近い単語を生成します。
ネット風な社名を100個! Company Names
また、ネットサービスの場合は、正しい英語でドメイン名が取れない(辞書にあるような単語は使わなくても先行した業者が押さえてしまっている)ことが多く、辞書とちょっとだけ違う単語を考えたり二語以上の単語をつなげたりという努力が多数行なわれています。Company Names(会社名)では、ページをリロードするたびに、ネット風な社名を100個生成してくれます。
なんとなくな英単語を作成、Unique Word Generator
Unique Word Generatorでは、辞書にはないが、なんとなく英語的な単語を作ります。
Web2.0っぽい社名をつけたければ、Web2.0 Company Name Generator
Web2.0的なサービスには、ドメイン名の衝突を避けて変な名前のものも多いですが、このジェネレータはそれを揶揄しているところも多少あるかもしれません。Web2.0 Company Name Generatorでは、そんな「Web2.0っぽい」名前を提案してくれます。
ここでは、生成した名前を使ってドメインが空いているかどうかのチェックにつなげてくれるので、もし気に入った名前が出たらそのままドメインを取得することもできます。このサービスはドメイン販売業者とのアフィリエイトを行なっているわけですね。