ミクシィつながりで、ヘアカラーをすることに。
他店でブリーチをしてもらったが、髪が黄色くなって三輪明宏さんみたいになってしまったとお聞きしていました。
またミルクティーのような色にしたいともお聞きしていました。
しかし、実際にサロンにいらっしゃってお話を伺ったりしていると、ミルクティーを目指しているわけじゃなく、外国人風のブロンドをご希望であると・・・
また髪も黄色ではなく、オレンジでした。
7レベルのアンダーカラーです。
4月にトップにハイライトを入れたそうですが、そのハイライトを生かして明るいブロンドにすることを考えました。
しかし、ブリーチをして目的明度に達する頃にはハイライトとベースの差がなくなると予測して、ハイライトを新たに施すことに。
ダイヤモンドブロックでブロッキング。 ハイライトは細かくなりすぎないように、全体に。
使用薬剤はブリーチです。
自然放置では、時間がかかって仕方ありません。 で、普段はしない加温をしました。 この日は時間制約が4時間ですので、この先の経過も考慮しての加温です。
ダメージが出てもイメージを優先する彼女のための選択です。
加温してもまだまだオレンジです。 先が思いやられますが、ハイライトでのディメンションのある仕上がり感を出すためには、ここで明度差をつけておかねばなりません。
しかし、ハイライトだけではこの強固なオレンジみは解決できません。
なぜこれほどオレンジなのか?
一つは彼女の髪が持つメラニンがありますが、最大の原因は今までのカラーリングです。 毎回全体にアッシュ系のカラーを付けていたそうです。 それはもちろん悪いことではありませんが、こうやってカラーチェンジを行うときは、やたらと障害となります。
フォイル以外の部分にハイトーンのクール系ブロンドを塗布して、ベースを少し明るく、ハイライト部との明度差をつけながら次のステップのためにカラーします。
明るく、オレンジみも抑えられてきましたが、目的明度には達していません。 髪の傷みを気にしながらもブリーチ再塗布、加温、そして再塗布です。
ブリーチは加温すると液化して、働きはやがて鈍くなります。
長時間放置よりも、再塗布を繰り返すほうが効率よく明るくなります。
かなりイメージのベースに近づきました。
ここで時計とにらめっこをしながら、トナーでいくと決断。
6%カラー剤でさらに明るさを求めながら色みを加えることもできますが、時間がありません。
トナーとしてローアルカリカラーを選択。 アルカリ成分が通常の10%程度なので、傷みには良い方法です。
ベージュ系のハイトーンとモノトーン系のハイトーンを選択。 3:1でベージュ系を多めに選択しました。
さっとドライをして撮影。 水銀灯の下での写真です。
こちらは直接ライトが当たっていない状態。フラッシュをたいています。 実際の見え方はこの写真が近い感じです。
同じ位置でのフラッシュなしの写真。 少し黄みを帯びた光での写真です。
ハイライトを施しているので、ディメンションを感じる仕上がりとなっています。
イメージにはかなり近づけることができました。
ダメージはあります。
ダブルカラー、ブリーチを使ったカラーリングにはダメージがつき物です。 カラー後はサロンでのインテンストリートメントと上質なホームケア剤は必須です。 これを怠ると、髪の美しさがかなりのスピードで欠乏していきます。 カラー直後は良かったのに・・・ということになり、その原因を美容師に転嫁する話は新規のお客様のコンサルテーションでお聞きすることがあります。 一因は美容師ですが、毎日サロンに通っていただけるわけではございませんので、お客様のご協力が大変重要となってまいるわけです。
土曜日の夜で、カラーチェンジをネットで公開しても良いという方はご連絡ください。
lecolor-model@hotmail.co.jp
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バージンヘアならいいんだけど、行程解説のなかにもあったように、何度にも渡ってカラーし続けた長い髪の毛先の色って落ちないよね〜〜〜。
ブリーチ塗った時のルーツ、シェフト、エンズのリフトの様子を想定しながら、頭の後方と前方、クラウンあたりの色が上がりにくい箇所も考慮しなきゃならないし、おまけに時間も限られてる!
大仕事だよ、これは!
ダメージは気にしない、って言ってくれるお客さんでよかったね!(笑)
私がたまに直面するのは、髪の毛が細い人でレベル11くらいのブロンドにしたお客さんが、普段の手入れの悪さと、ブラシでガンガン引っ張りまくって毛が切れちゃって、2ヶ月後にリタッチに来た時にブロンドにした部分の毛先半分が無くなっちゃってる、って惨事。
さんざん文句言ったら、手入れに気を使うようになってくれたけど、スゴい困る、こう言うの。
次回のリタッチがまた大変そう〜〜〜、頑張ってね。
ホント、4時間で仕上げたのすごい!
ここまでできるとは!
どうやらコンディションも複雑っぽいから、
よくぞここまでって感じです。
とても勉強になりました!
その後のコンディションはお客様の意識にかなり左右されますよね。コレが一番ムツカシイ・・・。
とはいえ、さすが!JEFFさんです。^^
この長い髪を4時間でカラーコレクションするのは難しいですね!
私でしたら、最初に全頭をブリーチで根元3−5cm残して、
40Vと加温で30-1時間行い、
途中で根元にブリーチを塗布、
その後で、ファイルでハイライトを行い、
さらにカラーで6%で(ハイレベルカラー)で全体に行い、ベージュブロンドを目指します、
途中でトリートメント行い、終了後ももう一度トリートメント行いますから、
4時間はきついですね。
これですと彼女1ヶ月後に全体に少し赤みが出てきます。
日本の方はこのようなストロベリーブロンドの方がベージュブロンドより似合うと思います
これでも最初とは全く違いますから、高安さんも満足されてたと思います。
さすが日本でも最高のカラーリストですね!
紹介し手,良かったと思いました
有難うございました
カラー後の手入れに関しては、なかなか理解を得れない場合がありますね。 特にブリーチを使った後はホームケアが大事になります。 そこに気を使わない人は、なかなかいい仕上がりを求めることが難しいと思いますね。 ガンガン言える関係のお客様なら良いですが・・・
マツ乃さま
今回も苦労を共にして生み出した「マテリア」を使用しております。
ルベルのマテリアがあってこその結果だと感謝しております。
ちなみにフォーミュラは
ブリーチ・・・オキシキュア・プラテイン
ハイトーンのクール系ブロンド・・・マテリア A−12
ローアルカリ・・・マテリア・ミュー Beー10μ MTー10μ
でございます。
参考にしていただければ、ありがたく思います。
Mogiさま
Mixiからのご紹介をいただき、ありがとうございました。
Mixiでの写真は白い部屋での蛍光灯でのデジカメ写真ではないかと思われます。 わたしもこれほどオレンジだとは思っていませんでした。
プロセスでハイライトを先に行ったのは、この髪での色の上がりを見るためでもあります。 いきなりブリーチだと色の上がりが判りづらい髪ですし、加温での髪の耐性も見たかったので、フォイルを先にしました。 フォイル内でのダメージならば万が一の場合でも、最小限の範囲ですむと判断しました。
結果としてよかったので、私も満足です。 またカラーのブログをアップしますので、コメントをお願いします。
カラーリングありがとうございました(^−^)
今はもうベージュは完全に抜けましたがそれでもきれいな金髪で大満足です^^
ジェフさんのようなすばらしい美容師さんに出会えて本当によかったです☆
彼女のベージュが完全に抜けた??やはり赤味が出て、赤味の有る金髪に成ってきたのでしょうか?
是非追跡ブロンドを同じモデルさんで出来ませんか?今度はもう少し簡単なはずですか??
如何でしょうか?
褒められると恥ずかしいものです。 色みは1週間程度で抜けちゃいますよ、このようなカラーの場合は・・・
Mogiさま
ベースをイエローまで上げているので、そんなに赤みは出てないと思いますよ。
「追跡ブロンド」って企画、面白そうですかね・・・根元ブリーチ&トナー・・・見てみたいというリクエストがあれば、やりますよ。
ということで、リクエストコメント希望します。
明日は日系カナダ人のカラーを撮影します。
動画アップしますので、また見てください。
是非ともお願いします!!モデルの女性がOKなら、ルートリタッチとトーナーか?又はハイライトが必要かも知れませんね、
カラーは退色しますのでその退色がどう出ているかも勉強できればと思います。