眉毛がないと美しい
映画「エリザベスゴールデンエイジ」で主演されておられますケイトブランシュさん。よくみるとお顔の眉をハイブリーチしたような金髪。もとからこのような抜けたような色の眉ですと、光の具合で眉毛がない!顔に…で、それがどんな顔に見えるかのよきお手本かと思います。眉は白人でなくても、濃くないほうが、というか存在感をなくしてみたとき、目がとても引き立つ、目が強さを増すのです。エリザベスゴールデンのケイトブランシュさんは、役柄がイギリス女王です。公の顔の下に息づく女としての揺れる心をひた隠すくらいの強い眼差しに、この眉はぴったりです。アメリカ大統領の候補のひとりであるヒラリークリントンさんも、もう少し眉毛の存在感を和らげたら、強いだけではない母のような包容力が顔に出せるのにと感じます。 ケイトブランシュさんは、演技力においてこの女王の役柄は見事なはまり役です。孤高な光を放つ、後ろ姿まで、あの前作品の名ゼリフ「わたしはイギリスと結婚しました」を威厳と悲しみに満ちて言えるなど並大抵な表現者ではありません。スクリーンをはみだして演技をわたしたちに届けてくれる世界一のSOMETHINGを持つ女優です。