為になる話も少し・・・
(ヘアー関係)


ここでは一般的によく失敗しやすいものを取り上げていきます
でもこれらはちょっとした知識があれば防げるものなので
ぜひとも知っておいてください

知り合いや友達にも広めていっていただければ幸いです



毛染めとマニキュアは違う

お客さんでよく間違われやすいのがこれ
専門誌にすらあまり書かれないから、一般人には厳しいのは仕方ないか

「毛染め」

主にアルカリ性
髪の
メラニン色素を分解して明るくしたり、染料で着色したりできる
(髪の毛の内部で脱色と着色を同時にする)
キューティクルを開けるので
かなり毛が痛む
毛を染めるものなので肌に付いてもすぐ取れる
「ヘアマニキュア」

酸性(酸性カラーとも言う)
染料による
着色のみなので明るくできない
髪の毛の外側にコーティングするだけなので
毛は痛まない
肌に付くと、とんでもなく落ちないので毛の根元数ミリは染められない
水に濡れると溶け出して流れていく(雨の日は服に注意)


マニキュアは
「絵の具の強力なもの」みたいなもんです



よくある勘違い・失敗

一度毛染めをして痛んだ経験をした人が、
今度は痛むのが嫌でマニキュアで前の色にして欲しい・・・無理です

薬局などで売ってるホームカラーで、箱の見本の色が「茶色」なので
その通りになると思って地毛に塗ったらよけい暗くなった
黒い画用紙に茶色の絵の具で塗るようなものです

マニキュアは着色専用なのです
トーンダウン(暗くする)専用と思ってください
しかも一度染まるとなかなか取れないので注意
(すぐ明るくする・元に戻す事はできない)
 

 

 


一度トーンダウンすると直後は明るく出来ない

毛染めでよくある失敗

学生が就職活動などの理由で、明るかった髪の毛を真っ黒にしたが
1・2ヶ月後、内定が決まったのでまた明るくしたい(金髪並みに)

市販の薬で自分で全体染めをすると・・・
根元の1・2センチのみ明るくなるが、毛先は暗いままになってしまった

いわゆる逆プリン状態
毛先に比べて根元が暗い「プリン状態」はまだ自然な方で
「逆プリン状態」はてっぺんがはげて見えるので違和感がすごい

  
 

そもそも毛染めは髪の毛の「メラニン色素」を分解するものなので
他の薬で染まった染料を分解する事はできないのだ

だから伸びてきた新生部は染まるけど黒染めした部分は明るくならない


やっかいなのは、サロンで染める場合
過去に黒染めしたかを店側に伝わっていないままでしてしまうと
大失敗してしまうのである(怖

これまたお客さんは毛染めの知識なんかは知らないわけで
当然黒染めした部分も普通に明るくなると思っているからね・・・

美容師といえど、見ただけで過去に黒染めしたかどうか
見極めるのは難しい

新規のお客さんの場合、うちでは過去に黒染めしたかを聞いてるけど
手違いが無いわけでもないからね・・・

こういう事もあると覚えていてください
 

 

 

ブリーチは別物!!

ブリーチとは金髪にする時に使われる薬で
毛染めとブリーチは同じように思う人がいるけど性質が全然ちがう

毛染め ブリーチ
髪の毛の色素を抜く力
薬の染料で
着色する力の両方ある
だから暗い毛に使うと明るくなり
明るい毛に使うと暗くできる
髪の毛の色を抜く力のみ
時間をおくにつれてどんどん明るくなる

特にブリーチは色素を分解するどころか破壊するので
メラニン色素どころか染料などあらゆる色素を破壊してくれます

肩にひいたタオルや服につくと余裕ではげるし
指についただけでかなり痛い

ブリーチは恐怖の薬です

 

これまでブリーチして金髪だった人がすこし落ち着かせたい場合
(新生部が2センチほどある場合)

仕上がり時、根元の2センチと毛先の色は同じにはできないのです
毛先の毛はブリーチによって破壊されたものなので
別物の毛になってるからです
(いくら全処理とか擬似メラニンを補っても無理)

この場合どうしても根元の毛と毛先の色に差ができてしまうのだが
「あの店で失敗した」とか「あの店は下手だった」ではなく
仕方の無いものなんです

そこは毛先のブリーチした部分がカットでなくなるまで我慢するしかないです

どうしても同じにするなら
根元2センチの部分をまたブリーチして全体を金髪に統一してから
全体をトーンダウンする方法しかないです
(髪がまた痛むのですすめられない)
過去にあった失敗談

ブリーチを使って明るくしたけど、明るくなりすぎたので
途中でブリーチ剤の上から暗めの薬を上塗りして落とそうとしても
ブリーチ剤が暗めの薬を破壊してしまうので効果がほとんど無いです
(失敗経験者が語る・・・)

メッシュなどで
ブリーチを使って色を抜いて、赤系などの色を着色したい場合
ブリーチと赤の色を混ぜて塗っても
そのブリーチ剤が赤の色素を破壊してしまうので色はつかないです
(これまた失敗経験者が語る・・・)
 




 


リンスとトリートメント

毛染めやパーマで痛んでよく聞かれるのが
「リンスとトリートメントのどっち使う方が良い?」である

理論的には
「リンスは髪の毛の外側をコーティングする」
「トリートメントは髪の毛の内部に浸透する」

ぶっちゃけた話
トリートメントを使うだけですべてOK

今はほとんどの人が毛染めとかしてて痛んでるし
髪を内側から補修するトリートメントだけで十分です
でも正直、効果はほとんどどれも同じですね(爆
(メーカーの方々すいません)

よくトリートメントを使って流してからリンスを使うと2重になっていい
ってな話を聞くけど
2回目のリンスを水で流した時、1回目のトリートメントも流れるので
そ〜んなに効果は無いと思う

要は手触りの好きなものを使いましょう
元もこもね〜な

でもトリートメントとかは毎回使ってるか使っていないかで
かなりの効果はありますよ
でも「リンスインシャンプー」はだめです
 



毛染めやパーマ前にトリートメントしてもOKなのか

はっきり言って全然OKです
メーカーさんが言うには毛染めやパーマの薬の粒子の大きさが
トリートメントの粒子の大きさよりも小さいので
きちんとキューティクルの中へ浸透してくれるという


店に来られたお客さんが
「トリートメントしてきたけど大丈夫?」って不安がられるけど
全くもって大丈夫です

サロンでパーマや毛染め前のシャンプーでトリートメントを使わないのは
仕上がりが悪くなってしまった時に
「あの時トリートメントをしたからや」
ってな感じの不安の要因を作らないための、念の為みたいなもんです
どうせ後のお流しとかでトリートメントは完全に流れるしね