現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事

「角栄の時代」と決別 田中真紀子・直紀氏、民主入り(1/2ページ)

2009年8月16日8時10分

 「我々はあの時代の政治家ではない。時代は変わった」。田中真紀子元外相は15日、高度経済成長の時代を振り返りながら、夫の直紀参院議員と一緒に民主党への入党を表明した。故角栄元首相を父に持ち、自民党の象徴ともいえた「田中家」のくら替えは、2大政党時代が到来した中、自民党が置かれた厳しい状況を象徴するものともいえそうだ。

 「確実に2大政党になる。有権者に約束したことを実現するには、1人や少人数ではできない。組織にいなければならないと強く感じた」

 真紀子氏は、民主党入りの理由をこう語った。18日公示の総選挙で新潟5区から立候補予定の真紀子氏は、同党公認となる。

 同党は今月5日に真紀子氏の推薦を決めたばかり。真紀子氏は10日に鳩山代表の事務所を訪れ、入党の意向を伝えたという。鳩山氏は、党三役の了解を得たとしている。

 鳩山氏は「政治家として発信力の強い方。党が訴えていく政策を2人から発信していただける」と歓迎した。

 鳩山代表の祖父、故一郎氏は初代の自民党総裁だった。その党で故角栄元首相は「利権の象徴」とされた。後に、民主党が批判する道路特定財源や大型公共事業は角栄氏が推し進めたものだ。それぞれ孫、娘にあたる鳩山代表と真紀子氏が、民主党で共に政権交代を目指す。鳩山氏は「祖父も私の行動を認めてくれたのではないか」と話した。

 真紀子氏は93年の衆院選に無所属で当選。自民党で外相などを務めたが、02年8月、秘書給与流用疑惑で議員辞職した。03年11月の衆院選に無所属で当選した後、民主会派入りした。

 一方、直紀氏は、改選を迎える来年7月の参院選については「まだ先のこと」とし、明言しなかった。(奈良部健)

■「驚きないが残念」自民県連幹事長

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

関連トピックス

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内