(cache) 恩師、魯迅の日本語を詳細添削 東北大が留学時ノート解析 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  魯迅の受講ノートの写し(左)と分析結果(右)をまとめた東北大プロジェクトチームの大村泉教授=仙台市青葉区

    恩師、魯迅の日本語を詳細添削  東北大が留学時ノート解析

     中国の文豪魯迅(1881~1936年)が仙台医学専門学校(現東北大医学部)留学中に記した受講ノートを東北大プロジェクトチームが解析した結果、魯迅が恩師と仰いだ藤野厳九郎が日本語の文章表現を詳細に添削していたことが15日、分かった。同チームが共同通信に明らかにした。

     魯迅は恩師への敬愛の念を短編「藤野先生」に記している。チームは「藤野の熱心な指導により、魯迅は科学的精神でさまざまな事象に対峙することの重要性を学んだ」と分析。チームの大村泉教授は「その後の文筆活動にも大きな影響を与えた」としている。

     ノートはA5判で、1904年9月から06年3月にかけての6冊計1801ページ。チームによると、授業開始当初は清書していたが、約2カ月後からは乱雑な筆記も見られることから「見栄えの良いノート作りから講義内容重視に変化した」ことをうかがわせるという。

     藤野の講義を記した「脈管学ノート」(334ページ)に藤野が朱筆で添削を始めたのも授業開始2カ月後ごろと判明。添削は大部分が日本語表現に関してで「過剰とも思える」(同チーム)ほど全面的だった。

     また、最後の部分で講義内容の筆記が抜け落ちていることから、チームは「講義を欠席したとみられ、この(06年2月)ころに退学を決意したのだろう」と指摘した。

      【共同通信】
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