セキュリティホール memo

Last modified: Sun Aug 16 02:09:04 2009 +0900 (JST)


 Security Watch さんが店じまいされてしまったので、 個人で追いかけてみるテストです。 備忘録として書いておくつもりなので、 Security Watch さんのような詳細なものではありません。 基本的なターゲットは UNIX、Windows、Mac OS (priority 順) とします。 また、このページの内容はどのページにも増して無保証であることを宣言しておきます。全ての情報が集まっているわけもありません。

 ここに載せる情報については、可能な限り 1 次情報源へのリンクを作成しておきます。 各自で 1 次情報源の内容を確認してください。 このページの内容をくれぐれも鵜飲みにしないように。 間違いを発見された方、記載されていない情報をご存知の方、ぜひおしえてください。よろしくお願いいたします。

 このページの情報を利用される前に、注意書きをお読みください。


 [ 定番情報源 ]  過去の記事: 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 1999 | 1998


[SCAN Security Wire NP Prize 2001]

「Scan Security Wire」 主催の SCAN Security Wire NP Prize 2001 を受賞しました。

 

「ネットランナー」の ベスト・オブ・常習者サイト 2003 で金賞を、ベスト・オブ・常習者サイト 2004 で銀賞を受賞しました。


www.iraqbodycount.org www.iraqbodycount.org

復刊リクエスト受付中:

ジェイムズ.F.ダニガン「 新・戦争のテクノロジー」(現在27票)
中山信弘「ソフトウェアの法的保護」 (現在119票) (オンデマンド購入可)
リデル・ハート「戦略論 間接的アプローチ」 (復刊決定)
陸井三郎訳・編「ベトナム帰還兵の証言」 (現在103票)
林克明「カフカスの小さな国 チェチェン独立運動始末」 (現在166票)

RSS に対応してみました。 小ネタは含まれていません。「政治ねたウゼェ」という人は RSS ベースで読むと幸せになれるでしょう (ウザくない人は こっちの RSS がよいかもしれません)。 RSS 1.0 ですので、あくまで RDF Site Summary です。 現在は Really Simple Syndication には対応していません。
今すぐ Really Simple Syndication がほしい人は、のいんさんによる Web サイトの RSS を勝手に出力するプロジェクト を参照してください。(のいんさん情報ありがとうございます)

実用 SSH 第2版: セキュアシェル徹底活用ガイド
2 刷が出ました。オライリーで注文し、備考覧に「必ず2刷であること」と書くと 2 刷を確実に入手できるそうです。

2009.08.15

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(973811) 認証に対する保護の強化
(Microsoft, 2009.08.12)

 新機能を追加 (ただしデフォルト OFF) だそうで。

追記

Microsoft 2009 年 8 月のセキュリティ情報

MS09-036 - 重要: Microsoft Windows の ASP.NET の脆弱性により、サービス拒否が起こる (970957)

 Windows Vista / Server 2008 上の NET Framework 2.0 / 3.5 に欠陥。 IIS 7.0 + ASP.NET 統合モードにおいて欠陥が発現、攻略 HTTP リクエストによる DoS 攻撃が可能 (「影響を受ける Web サーバー上のアプリケーション プールが、再起動されるまで応答を停止する」)。 CVE-2009-1536。 Exploitability Index: 3

MS09-037 - 緊急: Microsoft ATL (Active Template Library) の脆弱性により、リモートでコードが実行される (973908)

 MS09-034MS09-035 のつづき。欠陥のある ATL を用いて作成された、各種 Microsoft 製アプリが修正されている。欠陥の類別としては次の 5 つが挙げられている。

  • Microsoft Video ActiveX コントロールの脆弱性 - CVE-2008-0015。 Exploitability Index: 1

  • ATL ヘッダーの Memcopy の脆弱性 - CVE-2008-0020。 Exploitability Index: 1

  • ATL の未初期化オブジェクトの脆弱性 - CVE-2009-0901

  • ATL COM の初期化の脆弱性 - CVE-2009-2493

  • ATL のオブジェクトの種類の不一致の脆弱性 - CVE-2009-2494。 Exploitability Index: 1

CVE-2009-0901, CVE-2009-2493 は MS09-035 で (も) 修正されている件。

CVE-2008-0015, CVE-2008-0020 って……去年じゃん。

MS09-038 - 緊急: Windows Media ファイル処理における脆弱性により、リモートでコードが実行される (971557)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 における、 Windows Media ファイルの処理に 2 つの欠陥。

  • 不正な形式の AVI ヘッダーの脆弱性 - CVE-2009-1545。 Exploitability Index: 2

  • AVI 整数のオーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1546。 Exploitability Index: 2

MS09-039 - 緊急: WINS の脆弱性により、リモートでコードが実行される (969883)

 Windows 2000 Server / Server 2003 の WINS に、任意のコードの実行を許す欠陥。

  • WINS のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1923。 Exploitability Index: 1

  • WINS の整数のオーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1924。 こちらは Windows 2000 Server のみ。 Exploitability Index: 2

MS09-040 - 重要: メッセージ キューの脆弱性により、特権が昇格される (971032)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista に欠陥。 Windows Message Queuing Service (MSMQ) に欠陥があり、local user による local SYSTEM 権限の獲得が可能。CVE-2009-1922。 Exploitability Index: 1

MS09-041 - 重要: ワークステーション サービスの脆弱性により、特権が昇格される (971657)

 Windows XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 に欠陥。 Windows ワークステーションサービスに二重 free する欠陥があり、 local user による local SYSTEM 権限の獲得が可能。 CVE-2009-1544。Exploitability Index: 1

MS09-042 - 重要: Telnet の脆弱性により、リモートでコードが実行される (960859)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 に欠陥。 Telnet サービスに欠陥があり、こんな攻撃が可能となるみたい。 CVE-2009-1930。Exploitability Index: 1

  1. 攻略 telnet サービスに儀牲者を NTLM 認証で telnet 接続させる

  2. 上記の telnet 接続における認証クリデンシャルを再利用して、儀牲者の telnet サービスに接続する

  3. 悪の限りをつくす

CVE-2000-0834 に関連する欠陥だそうで。Exploitability Index

MS09-043 - 緊急: Microsoft Office Web コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される (957638)

 Office XP / 2003、Office 2000 / XP / 2003 / 2007 Web Components、 Internet Security and Acceleration Server 2004 / 2006、 BizTalk Server 2002、Visual Studio .NET 2003、Office Small Business Accounting 2006 に 4 つの欠陥。 いずれも Office Web コンポーネントの ActiveX コントロールに欠陥があり、攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。Exploitability Index: 1

  • Office Web コンポーネントのメモリの割り当ての脆弱性 - CVE-2009-0562

    Office Web コンポーネントの ActiveX コントロールに欠陥があり、攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。

  • Office Web コンポーネントのヒープの破損の脆弱性 - CVE-2009-2496

  • Office Web コンポーネントの HTML スクリプトの脆弱性 - CVE-2009-1136

  • Office Web コンポーネントのバッファー オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1534

MS09-044 - 緊急: リモート デスクトップ接続の脆弱性により、リモートでコードが実行される (970927)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008、および Remote Desktop Connection Client for Mac 2.0 に 2 つの欠陥。

  • リモート デスクトップ接続のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1133

    RDP クライアント (リモートデスクトップ接続) に欠陥があり、攻略 RDP サーバによって任意のコードを実行できる。 Exploitability Index: 2

  • リモート デスクトップ接続の ActiveX コントロールのヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1929

    ターミナルサービスクライアントの ActiveX コントロールに欠陥があり、 攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。 Exploitability Index: 1

    この欠陥があるのは、Windows XP SP2 + RDP バージョン 6.1 の場合と、 Windows Vista SP1 / SP2、 Windows Server 2008 gold / SP2 の場合のみ (いずれも RDP バージョンは 6.1)。 Windows Vista gold (RDP バージョンは 6.0) にはこの欠陥はない。

SSLトラフィックを傍受する“ヌルターミネーション攻撃”―― 専門家が報告  ヌル文字の解釈を間違えるプログラムを利用

 libcurl embedded zero in cert name (curl.haxx.se, 2009.08.12)。curl / libcurl 7.4 〜 7.19.6 に欠陥があり、 curl / libcurl 7.19.6 で修正されている。 CVE-2009-2417

いろいろ (2009.08.15)
(various)

[Full-disclosure] Linux NULL pointer dereference due to incorrect proto_ops initializations
(Full-disclosure ML, 2009.08.15)

 (BLinux 2.4.4 〜 2.4.37.4 / 2.6.0 〜 2.6.31-rc5 に欠陥。 proto_ops 構造体の初期化に欠陥があり、local user による権限上昇が可能。 CVE-2009-2692 。 攻略コードが公開されている (CVE 参照)。

[SA34627] SquirrelMail Cross-Site Request Forgery Vulnerability
(secunia, 2009.08.15)

 SquirrelMail 1.4.17 に CSRF 欠陥があり、1.4.20 RC1 で修正されたそうです。


2009.08.14

追記

BIND Dynamic Update DoS


2009.08.13

追記

SSLトラフィックを傍受する“ヌルターミネーション攻撃”―― 専門家が報告  ヌル文字の解釈を間違えるプログラムを利用

 GnuTLS 2.8.2 登場。GNUTLS-SA-2009-4, CVE-2009-2730

Safari 4.0.3 のセキュリティコンテンツについて
(Apple, 2009.08.12)

 Safari 4.0.3 登場。6 件の欠陥が修正されている。

Microsoft 2009 年 8 月のセキュリティ情報
(Microsoft, 2009.08.12)

 予定どおり出ました。(あとで追記)

 関連:

2009.08.15 追記:

MS09-036 - 重要: Microsoft Windows の ASP.NET の脆弱性により、サービス拒否が起こる (970957)

 Windows Vista / Server 2008 上の NET Framework 2.0 / 3.5 に欠陥。 IIS 7.0 + ASP.NET 統合モードにおいて欠陥が発現、攻略 HTTP リクエストによる DoS 攻撃が可能 (「影響を受ける Web サーバー上のアプリケーション プールが、再起動されるまで応答を停止する」)。 CVE-2009-1536。 Exploitability Index: 3

MS09-037 - 緊急: Microsoft ATL (Active Template Library) の脆弱性により、リモートでコードが実行される (973908)

 MS09-034MS09-035 のつづき。欠陥のある ATL を用いて作成された、各種 Microsoft 製アプリが修正されている。欠陥の類別としては次の 5 つが挙げられている。

  • Microsoft Video ActiveX コントロールの脆弱性 - CVE-2008-0015。 Exploitability Index: 1

  • ATL ヘッダーの Memcopy の脆弱性 - CVE-2008-0020。 Exploitability Index: 1

  • ATL の未初期化オブジェクトの脆弱性 - CVE-2009-0901

  • ATL COM の初期化の脆弱性 - CVE-2009-2493

  • ATL のオブジェクトの種類の不一致の脆弱性 - CVE-2009-2494。 Exploitability Index: 1

CVE-2009-0901, CVE-2009-2493 は MS09-035 で (も) 修正されている件。

CVE-2008-0015, CVE-2008-0020 って……去年じゃん。

MS09-038 - 緊急: Windows Media ファイル処理における脆弱性により、リモートでコードが実行される (971557)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 における、 Windows Media ファイルの処理に 2 つの欠陥。

  • 不正な形式の AVI ヘッダーの脆弱性 - CVE-2009-1545。 Exploitability Index: 2

  • AVI 整数のオーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1546。 Exploitability Index: 2

MS09-039 - 緊急: WINS の脆弱性により、リモートでコードが実行される (969883)

 Windows 2000 Server / Server 2003 の WINS に、任意のコードの実行を許す欠陥。

  • WINS のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1923。 Exploitability Index: 1

  • WINS の整数のオーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1924。 こちらは Windows 2000 Server のみ。 Exploitability Index: 2

MS09-040 - 重要: メッセージ キューの脆弱性により、特権が昇格される (971032)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista に欠陥。 Windows Message Queuing Service (MSMQ) に欠陥があり、local user による local SYSTEM 権限の獲得が可能。CVE-2009-1922。 Exploitability Index: 1

MS09-041 - 重要: ワークステーション サービスの脆弱性により、特権が昇格される (971657)

 Windows XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 に欠陥。 Windows ワークステーションサービスに二重 free する欠陥があり、 local user による local SYSTEM 権限の獲得が可能。 CVE-2009-1544。Exploitability Index: 1

MS09-042 - 重要: Telnet の脆弱性により、リモートでコードが実行される (960859)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008 に欠陥。 Telnet サービスに欠陥があり、こんな攻撃が可能となるみたい。 CVE-2009-1930。Exploitability Index: 1

  1. 攻略 telnet サービスに儀牲者を NTLM 認証で telnet 接続させる

  2. 上記の telnet 接続における認証クリデンシャルを再利用して、儀牲者の telnet サービスに接続する

  3. 悪の限りをつくす

CVE-2000-0834 に関連する欠陥だそうで。Exploitability Index

MS09-043 - 緊急: Microsoft Office Web コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される (957638)

 Office XP / 2003、Office 2000 / XP / 2003 / 2007 Web Components、 Internet Security and Acceleration Server 2004 / 2006、 BizTalk Server 2002、Visual Studio .NET 2003、Office Small Business Accounting 2006 に 4 つの欠陥。 いずれも Office Web コンポーネントの ActiveX コントロールに欠陥があり、攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。Exploitability Index: 1

  • Office Web コンポーネントのメモリの割り当ての脆弱性 - CVE-2009-0562

    Office Web コンポーネントの ActiveX コントロールに欠陥があり、攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。

  • Office Web コンポーネントのヒープの破損の脆弱性 - CVE-2009-2496

  • Office Web コンポーネントの HTML スクリプトの脆弱性 - CVE-2009-1136

  • Office Web コンポーネントのバッファー オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1534

MS09-044 - 緊急: リモート デスクトップ接続の脆弱性により、リモートでコードが実行される (970927)

 Windows 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008、および Remote Desktop Connection Client for Mac 2.0 に 2 つの欠陥。

  • リモート デスクトップ接続のヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1133

    RDP クライアント (リモートデスクトップ接続) に欠陥があり、攻略 RDP サーバによって任意のコードを実行できる。 Exploitability Index: 2

  • リモート デスクトップ接続の ActiveX コントロールのヒープ オーバーフローの脆弱性 - CVE-2009-1929

    ターミナルサービスクライアントの ActiveX コントロールに欠陥があり、 攻略 Web ページによって任意のコードを実行できる。 Exploitability Index: 1

    この欠陥があるのは、Windows XP SP2 + RDP バージョン 6.1 の場合と、 Windows Vista SP1 / SP2、 Windows Server 2008 gold / SP2 の場合のみ (いずれも RDP バージョンは 6.1)。 Windows Vista gold (RDP バージョンは 6.0) にはこの欠陥はない。


2009.08.12


2009.08.11

Subversion clients and servers up to 1.6.3 (inclusive) have heap overflow issues in the parsing of binary deltas
(subversion.tigris.org, 2009.08.07)

 Subversion 1.5.6 以前、および 1.6.0〜1.6.3 に欠陥。APR / APR-util の欠陥 CVE-2009-2412 に関連した欠陥があり、remote の認証済みユーザによって任意のコードを実行できる。 CVE-2009-2411

 Subversion 1.5.7 / 1.6.4 で修正されている。また、Subversion 1.5.x / 1.6.x 用の patch が添付されている。

Apache Portable Runtime 1.3.8 and APR-Utility 1.3.9 Released
(apache.org, 2009.08.06)

 Apache Portable Runtime (APR) core library 1.3.x および APR-util library 1.3.x に欠陥。

に buffer overflow する欠陥があり、remote から DoS 攻撃を実施できる (任意のコードの実行の可能性もある)。CVE-2009-2412

 APR 1.3.8 / APR-util 1.3.9 で修正されている。これにあわせて、APR 1.3.8 / APR-util 1.3.9 を同梱した Apache 2.2.13 がリリースされている (ChangeLog)。iida さん情報ありがとうございます。

 この欠陥は APR 0.9.x / APR-util 0.9.x にも存在するとされているが、現時点では SVN 版でのみ修正されている模様。CVE-2009-2412 参照。当然ながら、修正された APR / APR-util を同梱した Apache 2.0.x もリリースされていない。


2009.08.10


2009.08.09

やはり退化していた日本のWeb開発者「ニコニコ動画×iPhone OS」の場合
(高木浩光@自宅の日記, 2009.08.02)

 ニコニコ動画 for iPhone 1.4 以前に欠陥。第三者に知られる可能性のある、機器に固有の ID (UDID; Unique Device Identifier) をセッション ID として利用しているため、UDID を知った第三者によるなりすましが可能。

 ニコニコ動画 for iPhone Ver 1.05 で修正されている。

 関連: ケータイの流儀を常識と思いこむのは危険 (水無月ばけらのえび日記, 2009.08.05)

ツッコミがたくさん入っていますが、「流儀が違う」というのは、実は全くその通りなのですね。端末固有IDによる認証というのは、完全にケータイサイト固有の流儀です。重要なのは、その流儀が成立するにはシビアな条件があるということで、一言で言えば

* 端末固有IDが他人に漏れないか、あるいは詐称されないことが保証されている

ということです。この条件が無いと、他人の端末固有IDを詐称して認証を突破することができてしまいます。

 iPhone / iPod touch の UDID は、この条件が成立しないと。


2009.08.08

いろいろ (2009.08.08)
(various)

[SA36087] SquirrelMail Multiple Plugins Package Compromise
(secunia, 2009.08.04)

 SquirrelMail の web サーバが 2009.07.16 に改ざんされたのだが、その際、 以下の 3 つのプラグイン

のパッケージが改ざんされたバージョンに入れかえられていたそうで。 改ざんされたプラグインを使用すると、パスワード情報などが外部に漏洩するそうだ。 正しいプラグインの MD5 は以下のとおりだそうで。

a492922e5b0d2245d4e9bc255a7c5755  sasql-3.2.0.tar.gz
b143f2dc82f9e98dd43c632855255075  multilogin-2.4-1.2.9.tar.gz
2cff7c5d4f6f5d8455683bb5d96bb9fe  change_pass-3.0-1.4.0.tar.gz

2009.08.07

V1 DAT(Names.dat、Scan.dat、Clean.dat)の提供終了について
(マカフィー, 2009.08.06)

 ここ:

V1 DATの提供終了日を2009年12月31日(日本時間2010年1月1日)から2010年3月31日(日本時間2010年4月1日)に延期いたしました。 また、日本時間2010年4月2日以降は、SDAT、XDATや差分ファイルなどのV1 DATに関連したすべてのファイルがリリースされなくなります。

 「2009 年度末までは V1 利用可能」になった模様。

マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知 - 2009 年 8 月
(Microsoft, 2009.08.07)

 つい先日定例外があったばかりなので、「えェッ! もう?!」という気分になりますね。おまけに、9 件もあります。緊急 x 5、重要 x 4。 Windows OS の修正が多いようですが、Office や Visual Studio、ISA、BizTalk、.NET Framework もあります。Client for Mac って何だ……Remote Desktop Connection Client for Mac のことか?

2009.08.13 追記:

 つづきはこちら


2009.08.06

いろいろ (2009.08.06)
(various)

APPLE-SA-2009-08-05-1 Security Update 2009-003 / Mac OS X v10.5.8
(Apple, 2009.08.06)

 Mac OS X 10.5.8 および Security Update 2009-003 (Mac OS X 10.4.11 用) が登場。18 種類の欠陥が修正されている。


2009.08.05

追記

Advance notification of Security Updates for Java SE

 JDK and JRE 6 Update 15 と JDK and JRE 5.0 Update 20 が一般公開されました。 SDK and JRE 1.4.2_22 と SDK and JRE 1.3.1_26 は EOL 過ぎてますから、一般公開はされません。

 椎名さん、やまぴ〜さん情報ありがとうございます。

Microsoft 2009 年 7 月のセキュリティ情報

 MS09-029のスプーラーの件と MS09-034 & MS09-035の更新 (日本のセキュリティチーム, 2009.08.05)。Microsoft でも MS09-029 patch による不具合を確認済で、現在対応作業中だそうだ。

マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知 - 2009 年 7 月 (定例外)

 MS09-029のスプーラーの件と MS09-034 & MS09-035の更新 (日本のセキュリティチーム, 2009.08.05)。

  • MS09-034 の韓国語版 IE 6 patch に印刷関連の不具合があり、再リリースされた。 日本語版や英語版にこの不具合はない。

  • Windows Update や MBSA における MS09-035 patch の検出方法に不具合があり、適用済であるにもかかわらず「要適用」とされることがあった。検出方法を修正して対応。

いろいろ (2009.07.30)

 Squid 話つづき。一晩試してみたが、daily release 版 (20090804) でも落ちるなあ。

 あと、URL bar spoofing vulnerability (Mozilla Security Blog, 2009.07.28) については Firefox 3.5.2 / 3.0.13 で修正された模様。 MFSA 2009-44: 不正な URL での window.open() を通じたロケーションバーと SSL 表示の偽装 の件。

SSLトラフィックを傍受する“ヌルターミネーション攻撃”―― 専門家が報告  ヌル文字の解釈を間違えるプログラムを利用
(ComputerWorld.jp, 2009.07.31)

 NULL 話は、Firefox だと MFSA 2009-42: SSL で保護された通信の情報漏えい で修正された話ですね。

 関連:

2009.08.13 追記:

 GnuTLS 2.8.2 登場。GNUTLS-SA-2009-4, CVE-2009-2730

2009.08.15 追記:

 libcurl embedded zero in cert name (curl.haxx.se, 2009.08.12)。curl / libcurl 7.4 〜 7.19.6 に欠陥があり、 curl / libcurl 7.19.6 で修正されている。 CVE-2009-2417

無線LANのWPAをわずか数秒から数十秒で突破する新しい攻撃方法が登場、早期にWPA2に移行する必要あり
(gigazine, 2009.08.05)

 Wi-Fi 界のケンシロウ、森井昌克先生がまたやってしまった模様。たわばっ!

 ……今回の攻撃方法的には、ケンシロウというよりはジャギか?! 「おいお前、俺の名を言ってみろ!」

インテルが新型SSDの販売を一時停止、データ破損のおそれ
(ComputerWorld.jp, 2009.08.04)

 Intel の SSD、X25-M と X18-M の新モデル (34nm プロセス採用品) に欠陥。

Intelによると、SSDでBIOSパスワードを設定し、その後パスワードを無効にするか、または変更してコンピュータをリブートしたときにのみデータ破損が発生する。この問題が発生したSSDは、操作不能になり、データを引き出すこともできなくなるという。

 BIOS パスワードを設定していない場合には、この欠陥は影響しないそうで。 修正版ファームウェアは準備中。

Firefox 3.5.2 / 3.0.13 リリース
(various, 2009.08.04)

 Firefox 3.5.2 / 3.0.13 がリリースされた。

 SSL がらみの修正が複数なされている。

MFSA 2009-42: SSL で保護された通信の情報漏えい

 ホスト名に NULL 文字を含む証明書の扱いが、多くの CA と Firefox とでは異なっているために、結果として、「あらゆるサイトで機能する証明書」を取得・利用できてしまい、SSL が何物をも保障しなくなってしまう。 CVE-2009-2408

 修正された版: Firefox 3.0.13 / 3.5

MFSA 2009-43: 証明書の正規表現パースにおけるヒープオーバーフロー

 証明書名の正規表現処理に欠陥があり、攻略証明書によって任意のコードを実行できる。CVE-2009-2404

 修正された版: Firefox 3.0.13 / 3.5

MFSA 2009-44: 不正な URL での window.open() を通じたロケーションバーと SSL 表示の偽装

 ロケーションバーにおける URL 表示を偽装できる欠陥がある。 さらに SSL 表示すら偽装できてしまうため、一見正常に SSL 接続できていても、それが本物サイトか偽物サイトなのかを判断するのは困難。 CVE-2009-2654

 修正された版: Firefox 3.0.13 / 3.5.2

 その他の修正:

MFSA 2009-38: 15 文字以上の DNS 名を含む SOCKS5 応答によるデータ破損

 15 文字以上の DNS 名を含む応答を SOCKS5 プロキシから受け取ると、後続の応答に含まれるデータストリームが破損してしまう。ただし、任意のコードの実行には発展しない。 CVE-2009-2470

 修正された版: Firefox 3.0.12 / 3.5.2

MFSA 2009-45: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.9.1.2/1.9.0.13)

 JavaScript 実装に欠陥があり、任意のコードを実行できる。

 修正された版: Firefox 3.0.13 / 3.5.2

MFSA 2009-46: 誤ってキャッシュされたラッパーによるクローム特権昇格

 JavaScript でコンテンツポリシーを実装しているアドオン (例: AdBlock Plus、NoScript) をインストールしている場合に、 Link: HTTP ヘッダがあると機能しない。この欠陥を利用すると、 クローム特権において任意の JavaScript を実行できる。 この欠陥は Firefox 3.0.x 以前には存在しない。

 修正された版: Firefox 3.5.2

 今回は重大な欠陥の修正が特に多いかんじ。


2009.08.04

追記

いろいろ (2009.07.30)

 Squid 3.0.STABLE17 なのだが、FreeBSD 上で落ちまくるという話が: [squid-users] Squid 3.0.STABLE17 is available あたりからのスレッド参照。手元の FreeBSD 7.1-RELEASE amd64 でもボロボロ。 STABLE ってレベルじゃない。

 当該スレッド上で紹介されている patch は、daily release 版に反映されている模様。


2009.08.03

追記

APSB09-10: Security updates available for Adobe Flash Player, Adobe Reader and Acrobat

 記事中の Flash Player のダウンロードリンクのリンク先を変更した。

 当初掲載していたのは APSB09-10 の公開直後のページに記載されていたリンクのはずで、そこに MSI パッケージなどがあったので驚いて「別途許諾を取得する必要はなくなったようだ」という記載を行ったと記憶している。 のだが、現在の APSB09-10 にあるのは別のページへのリンクで、yuu さんや山下さんから懸念のメールを頂いた (ありがとう4$6$$$^$9)。

 APSB09-10 の魚拓を取ってないので当初どうだったのかを確認できないのだが、少なくとも現状においては直リンクが想定されていないページとなっているようなので、ダウンロードリンクのリンク先を変更した。


2009.08.02

About the security content of iPhone OS 3.0.1
(apple, 2009.08.01)

 例の“SMS攻撃”、CVE-2009-2204 への対応。関連:


2009.08.01

Advance notification of Security Updates for Java SE
(Sun, 2009.07.31)

 2009.08.04 (US 時間ですかね) に以下が登場する予定だそうです。

2009.08.05 追記:

 JDK and JRE 6 Update 15 と JDK and JRE 5.0 Update 20 が一般公開されました。 SDK and JRE 1.4.2_22 と SDK and JRE 1.3.1_26 は EOL 過ぎてますから、一般公開はされません。

 椎名さん、やまぴ〜さん情報ありがとうございます。

追記

APSB09-10: Security updates available for Adobe Flash Player, Adobe Reader and Acrobat

 bulletin の題名が「Security updates available for Adobe Flash Player」から 「Security updates available for Adobe Flash Player, Adobe Reader and Acrobat」 に改訂され、Adobe Reader / Acrobat 9.1.3 が公開されました。


過去の記事: 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 2004 | 2003 | 2002 | 2001 | 2000 | 1999 | 1998


[セキュリティホール memo]
[私について]